母に愛されず人に怯え続けている子に
別れを繰り返し疲れ果てた魔女に
人を信じることをやめた孤独な子に
周りから“力”としか見られなくなった剣士に
あなた
そして毎日を必死に生きている創作者に
たくさんたくさん愛を注いであげてください
もしちょっと嫌いになってしまっても
また愛せると思ったら
愛を注いであげてください
きっと愛がなくなることをすごく恐れているので
あなたの愛はあなたにしかあげられないから
独りはとても寂しいから
ー愛を注いでー
Melody
お母さんに殴られて痛い身体にも
いじめでズタズタにされた心にも
人目に怯えるようになったわたしにも
誰が観ているわけでもないのに
全てに蓋をして、平気なフリをし続けている
そんなの………………
ー助けてもらえなくて当然でしょ?
………………………………………………だから、
なんでもないフリなんてしないで。
ーなんでもないフリー
???・?????
仲間。
イメージとしては、互いに信頼できて、仲良くて、あと……頼りになる感じ!………でも、
「シーマ、あの………あ、いえ、なんでもないです」
「私はいいので、シーマ先にどうぞ」
「私なんか………」
リースは、なんか違う。
全然信頼してくれてる感じないし、壁があるし、頼りにしてくれないし………
………きっと、過去に何かあったんだろーなーとは思うけど、やっぱり仲良くなりたい。
「………よし。がんばろっ」
ー仲間ー
シーマ・ガーベレル
私は今、部屋のすみっこで宿に置いてあった本を読んでいる。
何故角に?いや、特に理由があるわけでは無い。
ただ、部屋の隅は何故かとても落ち着くのだ。
そんなことを頭の片隅で考えながら本を読んでいたら、部屋の扉が開き誰かが入ってきた。
顔を上げて見ると、そこには片目を前髪で隠している少女………ロコさんがいた。
「あ、ロコさん。おかえりなさい」
「ただいま。………あの2人はまだ戻ってきてないの?」
「はい。たぶんまだ宿の庭の池にいるんだと思います。」
「まったく、明日もあるのに………」
「そ、そうですね」
(2人は寝付くのがすごく早いから、意外と大丈夫な気もするけど………)
「ところで、なんで部屋の隅で本読んでるの?」
「え?えーっと………お、落ちていくから……ですかね?」
突然聞かれた私は何故か疑問形で返事をしてしまった。
「なんで疑問形なのよ………」
「す、すみません………」
ロコさんにも呆れられてしまった……
「………まあ、わからなくはないけど」
「え?」
そういうとロコさんは私の隣まで来て座った。
「部屋の隅って、何故か落ちつくのよ。慣れているからかしら」
「慣れ………」
そこまで言われて気がついた。部屋の隅は、私にとっての居場所の様な場所だったのだ。
母が怖くて、私はいつも部屋の片隅で縮こまっていた。
だからこんなにも落ち着くのだろうか?
「………ロコさんも本、読みますか?」
「そう……ね。ちょっととってくるわ」
「はい」
そう言うと露光さんは一階へ本を読んでいたらを取りに出ていった。
(ロコさんも、いつも部屋の隅に逃げてたのかな)
そう思うと、なんだかんだ更にロコさんに親近感が湧いてきた。
(もっと、ちゃんと話してみよう)
そう、人相手に思うことができた。
ー部屋の片隅ー
リース・リリィーナ
昔はとても冷たかった。
お母さんは毎日のようにわたしに罵声を浴びせて来た。
お父さんは顔すら知らない。
学校の皆はわたしが変だっていじめてきた。
結局車にはねられて死んだ。
今はとても暖かい。
お母様もお父様もとても優しくしてくれた。
村にもいい人ばかりで。
そして、頼れる………かは分からないけど、大切な仲間にも出会えた。
ーでも、怖い
この暖かさがなくなるのが。
冷たくなってしまうのが。
わたし
私 はまだ光と闇の狭間で揺れ続けている。
ー光と闇の狭間ー
リース・リリィーナ