Rin

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3/13/2023, 2:35:38 PM


アスファルトの奥深くで
うごめいている地球
蛇口の先には
あるのだろうか氷河

とおくとおく
見えないところで繋がって

実はいつも傍らにあった
うすく層になった命たち

見ようとすれば
見えたのかもしれない

あたたかい空気の回る
吹き抜けでねむりについて

ふぅともほぅともつかない
息がもれる

この空気も
大気の中でただよって

休まることを知らない星たちや
木の実を拾う縄文人や
交通渋滞を知らないミライジンにも
届きますか

それは今生きていることの
証明になりますか


#ずっと隣で

3/12/2023, 2:29:12 PM


肌と肌がぺったんと ひっついて 
でもまだ近づきたいと思うとき
もうこの先どこに向かえばいいか
わからなくなる

飽きてしまうのではない
慣れてつまらなくなるのともちがう。
あなたの中にもっと
ちがうあなたを探す

ふれれば ぷにんと揺れる
スライムのように
絶え間なく姿かたちを
変えてゆくシルエット

であったとき
すれ違ったとき
近くにいたとき
離れたとき
いまもこれからもきっと

あなたは変わらぬあなたでも
いつも新しい面をみつける

もう終わっちゃうんじゃない
と言うわたし
まだ始まってすらいないよ
と笑うあなた

ぺったん
ぺったん
その先は


#もっと知りたい

3/12/2023, 9:30:36 AM


それはなにげない朝

窓からみえる青々とした緑
頬にあたる陽の光
読まれるのを待つ積読本
いつものチーズトースト
おはようと言う相手のいる朝

ぼんやりした脳内に
まぼろしのなような朝が流れる

いまには今の日常があり
今にはいまのしあわせがある

あらゆることを経験し尽くしたような
気もするし
全くなにも知らないような気もする

楽しく生ききるには長すぎて
生きるために生きる日々を思ってこわい。


#平穏な日常

3/9/2023, 3:43:36 AM


「また弱音ばっかりはいちゃうけどだいじょうぶ?」


「そのために俺がいるんでしょ?」


どうしてもっと早く

あなたのよさに気づかなかったのだろう

そのやさしさ ぬくもり 頼りがい

ぬくぬくと育っていく木のように

打出の小槌から溢れる小判のように

隣にいれば

しあわせが増えていく

喜びが何倍にもなる

そんな予感にふるえる

かけがえのないものでしょう?



#お金より大事なもの

2/17/2023, 9:25:25 AM


「ふつうのゆめ」

わたしの夢は
自分にしかできないことをする
ことだった

どんな職業の名前も
どんな肩書きも
みんな自分じゃなくてもいいこと
と思って手放した

なにも選ばなかった私
可能性だと思っていたことは
あまりにつかみどころがなく
不可能だと思うことがふえた

自分にしかできないことなんてひとつもない
すん、と希望のとびらがひとつずつ
ゆっくりと閉じていく音がした

だけれど同時に開かれたもの
すべてが自分にしかできないことなんだろう
ということ

いまここに存在して
目の前の人に少なからず影響を与え
過去があって今があって未来があるということ

誰よりもふつうでいい
私であることは誰にもできない


#誰よりも

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