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10/4/2023, 1:00:58 AM

どうか、あの場所でずっと待っていてほしい。
すぐに行く。すぐに行って、君とまた巡り合うから。
だからどうか、それまで生きてほしい。

10/2/2023, 10:37:58 AM

別に、ただのクラスメイトで、仲間で、腐れ縁なだけだ。情なんてサムいものはない。それなのに、いつまでもずっと、あの時浸っていられた眩しい青が心に残り続けている。
叶うならば、時を遡ってお前と出会うという奇跡を、もう一度やり直したい。

9/29/2023, 12:30:01 PM

静寂に包まれた部屋で、白い布を顔に被せられた貴方と、半月ぶりに、再会しました。

9/24/2023, 12:16:01 PM

あるお金持ちの男は自分の財産を何としてでも残そうとしたため、とてもケチでした。その結果事業に失敗して、晩年はとても貧乏でした。
あるお妃様は、自分の美しい姿を永遠に留めておきたいと、様々な薬を試しました。その結果肌がぼろぼろになってしまいました。
ある少女は、本がとても大好きでした。たくさん勉強をして、大人になってしばらくしてから、夢だった自分の図書館を開くことができました。それから少女の夢は、たくさんの人が、自分の図書館で笑顔になることになりました。図書館は、少女の子どもから子どもへと受け継がれていき、町一番に栄えた図書館となりました。
形の無いものだけが、永遠に残ることができるとは、皮肉なものですね。

9/22/2023, 10:57:41 AM

「…じゃあ、お願いします」
遺族である母親に、亡くなった△△さんの部屋へと案内される。
扉を開くと、あちこちから色々な声が聞こえた。
入ってすぐの右側にあるクローゼットには制服が掛けられており、そこからはくすくすとさざめき笑う声と、"へーき、へーき"と静かに囁く声が聞こえた。
勉強机の上に置かれた教科書類からは、"何で、これしかしてくれないの"という声が聞こえた。
机の横に置かれたカバンにそっと触れると、"あと何を受け止めればいいんだろう"という声が聞こえた。
最後にベッドに近づく。
ほんの少し指で触れた時、あまりにたくさんの声が頭に流れ込んできて、キィーンと、耳鳴りがした。
"もう嫌だもう嫌だ" "何で私がこんな目に" "誰か助けてよ" "何がいけなかったの"
耳を塞いで、ゆっくり呼吸をする。
"どうして、世界はこんなに苦しいの?"
大丈夫。大事な声は全て聞き取った。
伝えなくては。私の仕事は、亡くなった人の遺品からその人の声を聞く、『声媒師』だ。

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