とおぼえ

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3/14/2025, 2:32:58 PM

君を探して

どこにいんだよ。
電話に出ない。連絡しても既読すらつかない。
よく行くカフェ、あの日の公園、
手当たり次第に探した。
あんな置き手紙だけで納得がいくほど、
俺は薄情じゃねえんだ。

さんざん探していたそのとき、
目線の先に見覚えのある背中がいた。
走って肩を掴む。
「なんで……」
苦しそうな、それでいて、悲しそうな顔をした
愛する人を抱き寄せた。
「あんなんで…納得する…方が無理なんだよ…!
無事で良かった……」
泣き崩れた大事な君を支える。
「…帰ろう」
もう二度と失うことがないように。
俺はもう一度、強く抱きしめた。

3/13/2025, 12:57:46 PM

透明

透明な心なんてない
自分の色なんてわからない
周りから言われたってしっくりこない
わからないようで意外にも
ずっと前から知っていることだってある
一番近くにあって
それでいて見つけるのが難しい
一つ忘れないでほしい

透明だって立派な色だ

3/11/2025, 12:01:59 PM



世紀に一度の流星群が見える。
そんなニュースが日本中を駆け巡った。
きみがいる病院も例外ではなかった。
「楽しみだなー」
きみはそう言って笑っていたね。
でも、きみの瞳に流星群が映ることは
なかった。
願いを叶える力が星にあるのなら、
おれは喜んで、きみに会いに行く。

3/8/2025, 1:47:16 PM

秘密の場所

景色が綺麗な穴場
自分だけの没頭空間
地元の青春が詰まってる風景
だけど、一番は
秘密の場所を全部教えた、
愛する人の寝顔を見れる布団の中



2/21/2025, 11:27:19 AM

夜空を駆ける

小さい頃、
私はオオカミが好きだった。
背中に乗せて空を飛んでくれるから。
そのオオカミは、 
闇のような漆黒の体で、
星のような金色の瞳を持っていた。
夜、窓の外を眺めていると、
どこからか現れて、空へ連れ出してくれた。
嫌なことも、辛いことも、全てを吸い込んでくれる。
そんな夜とオオカミさんが好きだった。

また、会いに来てくれないかな。

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