夜空を駆ける小さい頃、私はオオカミが好きだった。背中に乗せて空を飛んでくれるから。そのオオカミは、 闇のような漆黒の体で、星のような金色の瞳を持っていた。夜、窓の外を眺めていると、どこからか現れて、空へ連れ出してくれた。嫌なことも、辛いことも、全てを吸い込んでくれる。そんな夜とオオカミさんが好きだった。また、会いに来てくれないかな。
2/21/2025, 11:27:19 AM