君を探して
どこにいんだよ。
電話に出ない。連絡しても既読すらつかない。
よく行くカフェ、あの日の公園、
手当たり次第に探した。
あんな置き手紙だけで納得がいくほど、
俺は薄情じゃねえんだ。
さんざん探していたそのとき、
目線の先に見覚えのある背中がいた。
走って肩を掴む。
「なんで……」
苦しそうな、それでいて、悲しそうな顔をした
愛する人を抱き寄せた。
「あんなんで…納得する…方が無理なんだよ…!
無事で良かった……」
泣き崩れた大事な君を支える。
「…帰ろう」
もう二度と失うことがないように。
俺はもう一度、強く抱きしめた。
3/14/2025, 2:32:58 PM