私はいつも通っている喫茶店がある。
『いらっしゃいませ』
その声を聞くだけで喫茶店の落ち着く空気が広がり紅茶の香りも広がる。
君に会うために俺はいつまでもここに来るよ
『今日は何にしますか?』
「紅茶で、」
高く高く舞い上がるように、屋上から飛び降りた。
走馬灯が走った。あの頃の記憶。
友達と遊んでいた時間
彼氏とデートしていた時間
苦手なテストの時間
別れた時の時間
「あぁ、こんな感覚なんだぁ」
初めての感覚に包まれた。
その瞬間、窓の奥の元カレと目が合った。
「あ。」
グチャ
私は仕事の帰りには
いつも公園の前を通り帰っていた。
そこでは、子供のはしゃぐ声が聞こえ楽しそうだなといつも思っていた。
私「今日も怒られちゃったな」
私「……辛いな」
いつからこんな感情が出てきたのかな、
始めたばかりの時はあんなに楽しかったのに
なんのために仕事しているのだろう。
子供「やめてよォwww」
子供「待てってwww」
……あの頃のように。
子供のように何も知らないでいたいな
?「そんなことできないよ」
放課後 俺は帰宅部ですることもなく、机にうつ伏せで目を閉じていた。
?「ねぇ、○○くん」
俺はいきなり呼ばれてびっくりしたが、そのままうつ伏せで寝たフリをしていた。
正直女と喋ったことないし、誰かわからないげとうるさい子とは喋りたくない。
?「○○くん、起きてるの?」
?「…寝てるのかな。」
?「……相談乗ってもらおうと思ったのに」
ガラガラ(教室から出ていく音)
ふぅ、よかった、相談とか俺とあんまり話したことないのによくそんな事できるなw
ピンク髪の女子だったな。
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次の日
朝一番乗りで学校に来れ、
機嫌がよく鼻歌を歌って教室のドアを開けた
俺「おっはよー」
俺「って誰もいない…か…?」
その時だった
目に入ったのはピンク髪をした女の子が首吊り自殺をしていた。
俺「え?」
恐怖でしかなかった。
目の前あるのは昨日声をかけてきた人の死体
あれ。昨日相談乗りたいって…
この子いじめられていたのだろうか。
そのことを誰かに言いたくて、自殺を止めて欲しくて、声をかけてきてくれたのだろうか
もし、あの子に返事をしていたら…
俺は女の子の足元にある遺書に目を通した。
そこには、色んな人の名前の下にメッセージがあった。
最後に『昨日放課後うつ伏せだった○○くん』
と書いてあった。
下には、
『本当は起きてたでしょ。』
束の間の休息
ほんの少しばかりの時間だった。
君が死にたいと言うからその手伝いをした。
相手「ちゃんとやってね」
おれ「殺るよ」
グサッグサッグサッ
俺は愛する人を殺した。
ほんの少しの時間なのに君は死んだ。
いや、俺が殺した
悲しくも苦しくもなかった。
心に残ったのは快楽だけだった。
少しの時間で人間は変わる。
テレビ「次のニュースです。昨日未明○○市○○地区○○で女性と思われる遺体が見つかりました。」
テレビ「復讐の箇所に包丁のようなもので刺されており」
テレビ「犯人は未だに見つかっておりません。」
テレビ「今も逃亡中です。お出かけする時は気おつけ((」
テレビ「速報です今、10人もの人が○○駅で刺されました。〜~。」