真っ白な空虚さに包まれた
都会の冬の、静けさの中で
独りで白い息を吐きながら
景色に溶け込み歩いている
時折忙しなく視線を動かし
並んだ家の中を盗み見ては
その温度に眩しいものを見
目を細めては足早に去った
ふと降ってきた雪を覗けば
涙を流している少年が一人
...?涙?今映ったのは僕...
溢れた涙は、すぐに冷える
少年は乱暴に目元を擦ると
再び周囲の家々に目を移し
懐かしさに目を細めながら
振り切るように街を走った
題材【雪】より
少し熱が下がったのでその隙に
高熱が出て猛烈に具合が悪いので、少し休みます
題材【君と一緒に】より
スペース確保
張り詰めた冷たい空気に、張り詰めた青。
キーンという効果音でも鳴っていそうだ。
全てが張り詰めている、全てが張り詰めている。
広げられた羽も、霜が降りた土も、木も、風も。
張り詰めて、お互いに共鳴しているのだ。
澄み切った空気は、冷たくとも美味しい。
軒先で、ナイフを突き立てられた檸檬の果汁も。
霧の様に立ち上り、空気を鮮やかに彩っている。
題材【冬晴れ】より
冬は檸檬
幸せ、とは。と聞かれて、すぐに答えられる人など、少ないのだろう。
聞かれて「今です!」と答えられたり、「〜と過ごす時間」などと答えられる人は、『幸せ』だ。至極羨ましい。ところで、その『幸せ』とはなにか。
...そうやって繰り返していく議論を、ずっと頭の中で繰り広げている。
一つだけ、その議論の中で、私が確かに言える事がある。それは、大体『幸せ』というのは、過去か未来を、今と比べて言う物だ、という事だ。「あの頃は幸せだった。」や、「ああなれば、幸せだろうな」など。故に私は、先程も言ったように、今から今を見つめて、「幸せだ」という人の事を、『幸せ』だと思ってしまう。
簡単に言ってしまえば、私からすれば、『幸せ』とは『比べる』ことなのだ。今、と比べる。自分と、比べる。比べて、今の私の立場から、それが暖かく、満たされていて、眩しそうに見えたら。その瞬間、それが、私から見た『幸せ』になってしまうのだ。
題材【幸せとは】より
淡い光が零れ落ちる
塗り潰された夜空に
赤とも 青とも
区別のつかない色混ぜて
この瞬間から混沌となる
混ざり 混じり
ぐちゃぐちゃの色が
広がっては狭まって
その一瞬を切り取った写真の
中に納められた景色は
もう二度と見る事は出来ない
移り変わって行く混沌
切り取ってしまった瞬間は
思い返せば良かったとか
私はそんな気楽な気持ちで
振り返るのであろうが...
リアルタイムは残酷
感情のスペクトルを
夜空に 映した
そんなショーには負ける
何かが混じって染まって
漏れて 光って
溢れ出して行くのを
私は泣きながら見るのだ
題材【日の出】より
家の事情により、しばらく書けておりませんでした。申し訳無いです。辞める事は無いと思いますので、ゆっくりと書き続けようかと思います。