寂しい朝焼けの
雪景色に泣く。
見えない程小さな
細かな綺麗な粉雪
不純物を含まない
雪が積もって行く
澄んだ景色と心。
暗い泥水の中の
土の層に泣く。
見えない程小さな
細かな黒い土と砂
水を濁らせながら
水の底に沈み行く
重暗い泥沼と心。
雪には溶ける
涙さへ、
砂利の底に沈んで行く...。
題材【降り積もる思い】より
時の糸は↘︎更に捻れて
捻れて↗︎捻れて繋がっている
他の糸を→巻き込んで
時には / 切れて
流れを繋ぐ カラフルリボン
それぞれに 意味があるのだ
それぞれの 色があるのだ。
混ぜて重ね 捻れ絡まり行く
リボンが在るのが羨ましい
と 思った
私には自身のリボンが見えない
透明なリボンという訳でも無い
ただ「無い」 のである
リボンが無い のである
憂鬱だ
皆の前には 長々伸びていて
未来がある事を それが示す
未知数の不気味さが 憂鬱だ
未来が見えない
あるかすら分からない
それならいっそ鋏で
何も無い空虚を
意味も無く切ってしまおうか
と 思った
題材【時を結ぶリボン】より
スペース確保です
題材【手のひらの贈り物】より
抱き締めて欲しいんだよ
本音を言えば
ぬくもりが欲しいんだよ
本音を言うと
自分で覗いても暗闇な
そんな私の心の片隅で
多分唯一明るみにある
そんな寂しい孤独さよ
雪
が私の心に降っている
波
が私の心を攫って行く
冷たい冷たい黒の中で
心が求めるのは恐らく
誰かの暖かな応急措置
心を全て照らさずとも
君は無理だ貴方は駄目だ
なら誰が良い
心にぬくもりくれるのは
一体誰なのか
一歩一歩歩き転びながら
夜の雪山歩き
私は誰かを探し求めた。
温めて、と。
題材【心の片隅で】より
目が覚めた。すると、
とても静かな夜だつた。
雪灯に目が覚めると言うが、それは本当にそうなのであろう。本当にそうなのだ。
自ら光を発せない、明日には溶けているやうな儚い雪が、光つている。
地に積もりて原となり、一斉に光源と化しているのだ。
だが一概に光源と云うものの、眩しい訳では無かつた。
その光は、月光の優しく冷たい光が更に冷たく優しい雪原にゆっくりと染み渡り、その美しさ故に震えた雪が、堪え切れずに漏らした白い溜め息のやうな光だつた。
穏やかに光つている。
この冷たい世界の季節の中で。
か細く光つているのだ。
この暗い世界の闇の渦の中で。
だから、良いんじゃないか。
暗闇の中での光はよく映える
だから私は目を覚ました。
世界に取り込まれた夢の中から
喧騒に満ち溢れた夢の中から、
静寂な優しい光に触れて開く。
疲れた目前に広がる白い雪灯、
大好きだよと言わせて下さい。
その光で目覚めた夜は幾分か、
穏やかな気持ちになれるから。
題材【雪の静寂】より