吸って吐いて 吸って吐いて
息苦しい
どうやって呼吸をしろと言うのだろう
心に泥の様な鬱憤が、黒ずんだ疲労が
重苦しく黒く溜まっているというのに
如何しても苦しい
抜ける事の出来ない、底なし沼の中で
一体どうやって呼吸をしろと言うのか
息を吸えば
泥沼には黒い不透明な泡がざわざわと
息を吐けば
喉の奥から泥が逆流して来そうになる
この苦しさ
どうやって呼吸をしろと言うのだろう
題材【心の深呼吸】
うまれ、そだて、ころし、つむぎ
よりあわせ、いっぽんのいとにし
からみあわせ、いっぽんのひもに
ねじりあわせ、ふといつなにする
私を繋いでいる見えない糸
見えずとも私を引つ張る糸
透明な糸はその何れなのか
私を引つ張つて行くそれは
果たして頑丈なのだろうか
と思つた瞬間
見えない何かに躓き転んだ
題材【時を繋ぐ糸】より
あゝ、自堕落的に
堕ちて行く 堕ちて行く
流石に踏まれるのは嫌だが
地に落ちる事は歓迎しよう
堕落だ、落ち葉だ
枯れて行く 枯れて行く
出来れば紅色に染まりたい
最後まで薄い見栄を張ろう
皺皺で落ちるのは
嫌だ、嫌だ
確かに心中は皺で居ても
外面だけは張りたいのだ
何でも無いような顔で
知られず、気付かれず
触れられず
静かに堕ちて行きたい
私、風に吹かれて
流されて行く 流されて行く
この世界はもう嵐だろう
明後日の天気も嵐だろう
題材【落ち葉の道】より
下記に前の題材があります
色とりどりの花が咲き乱れてる
秘密の花園
私と貴方だけが秘密を知っている
秘密の花園
君は鍵をかけてしまった
あの綺麗な花園に
どうして、と聞いても
君は答えてくれやしないの
君は隠してしまった
あの綺麗な花園を
ただ悪戯っぽく笑って
見つけてご覧と私に言った
流石に厳しいよって
言いたいよ 聞きたいよ
貴方が隠した鍵の場所を
鍵をかけた君が許せない
でもそこに何かの意味があるのなら
君の事が大好きだから
私はそれを見つけたいんです
揺れている君の髪に
花開いた様な君の笑顔に
触れたいから
触れていたいから
ねえ、私を入れておくれよ
あの日々の思い出を紡いだ
あの花園に
鍵は一体どこなのか
草が生い茂っている
花園を囲う石垣に
私は一人ぼっちで座って
一人で途方に暮れているの
花の香りだけが来る
そんな虐めみたいな
日々がずっと続いていて
私は少し泣きそうになった
どうしたって君は蝶々
私にふわりと微笑んでは
すぐにひらりと飛んで行く
無理に捕まえたら壊れてしまいそうで
私はただ鍵を探すしか無いのです
花園で共に居たいよと歌った私に
やって来た君は笑って云うの
蝶々を捕まえるなら
虫取り網でしょうと
流石に意地悪すぎるんだ君は
私は笑って泣いた
私の心を鮮やかに読んでくれました
もう流石に分かったよって
君と一緒に 笑いながら
私は鍵をそっと手に取る
薔薇の花が掘られた鍵
そういえば君はそういう人だったね
窓辺に置かれた虫籠の
花の中で温められてる
私と君の思い出話をまたしようか
記憶の箱の 鍵を開けて
お日様のある思い出話
私は多分思っていたよりずっと
優しい意地悪な君に愛されているのだろう
泣いてばかり居る私を
笑って君は抱き締めた
意地悪だ
揺れている君の髪に
花開いた様な君の笑顔に
触れたいから
触れていたいから
ねえ、今日は何して遊ぼうか
春風に包まれた秘密の花園で
蝶々になって
君と飛んでいたい
色とりどりの花の中で
泣いちゃうような青い空の下で
君と飛んでいたい
題材【君が隠した鍵】より
試しに曲の歌詞っぽいのを....。
ロスが大きかったんです。
私があれから離れた時間が、今でも自分の足に重い枷として縛り付いてる。もう、皆と同じ土俵には立てないんじゃないか。皆が翼を生やして次々と飛び立つ中、私は何時までも地上から羨ましそうに眺めるのだろうか。そんな考えが、何度も頭をよぎりましたね。
「ミカちゃんさあ、足手まといだし、もう辞めてくれないかね?」
放課後、仲間達がそう言っているのを聞いてしまってから、私は更に飛べなくなってしまいまった。何度も大会に出ているこの部活の中で、チームワークが大事なこの部活の中で、私が足手まといになっている事くらい分かっていたんです。それでも、私はバスケを辞めたくは無かった。
おかしいですよね。私はあの時、自分からバスケを辞めたのに、今度は仲間の足を引っ張ってまで辞めたくないだなんて。まあ、それには理由があるのであって。私、目標が出来たんです。
順を追って説明しましょうか。では、まず私がバスケを辞めた理由について。バスケを辞めたのは、別にバスケが嫌いになったからではありません。ただ...、トラウマで出来なくなって。中二の時、中三の先輩の、引退前の最後の試合があって。その試合の最中、私、足首を捻ってしまったんです。それで凄く痛かったんですけど、その時の私には、絶対に勝たせてあげたい大好きな先輩が居て。エースの私が欠けたら勝てないから、誰にも怪我した事を言わずに決勝に出たんです。だけど思うようにプレイ出来なくてどんどん点差が開いて行って、遂に仲間に気付かれてメンバーから外されたんです。本当に、私のせいだったんです。うちが負けたのは。私がメンバーから外され、ベンチに行った後、うちのチームは順調に点差を減らしていきました。ただ、最初に開いた点差が大き過ぎて。私のせいだったんです。私がエースとしての自分の実力を過信していて、仲間の事を信じていなかったから。足を引っ張って居たのは自分だったんです。私のせいで負けた。そう思った私は、仲間に顔を合わせずに、コーチの車で家に帰りました。余りにも無責任だというのは分かっていても、合わせる顔が無くて。そのまま、私は部活に行かなくなりました。それで更に仲間に会いづらくなって、不登校になり、引き篭るようになりました。母には心配を掛けたし、仲間にも気を使わせましたね。本当は私のせいで負けたと思っているでしょうに、私のせいじゃ無いよ、とメッセージカードを送ってくれる子も居ました。
すみません、諸事情により中断します。
題材【手放した瞬間】より
輝いていた ラメ付きシールの様に
否それなら 煌めいていた、だろう
どちらにしても
あの頃の私達は
今よりもずっと
煌めいていた。
落ちた椿を 戻すことは出来ない。
そんな事は 当然なのでせうけれど
知っていてなお
もう一度だけと
咲かせたかつた
あの頃の落椿。
一面銀世界 塗りつぶされた地面に
ぼとり、と 落ちた紅い椿の一輪は
無垢な白さの中
とても鮮やかに
あの頃の記憶を
際立たせていた
題材【紅の記憶】より