ミキミヤ

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12/28/2024, 8:44:51 AM

ガードレールの端っこに、片手分の手ぶくろが置かれている。いや、置かれているというか、刺さっているというか、立っているというか、そんな感じだ。
誰かが落としていったものを、通りかかった人が分かりやすいようにそうしたのだろう。

「ガードレールが手挙げてアピールしてるみたいだね」

信号待ちをしながら向かい側のガードレールの手ぶくろに気を取られていた俺に、隣に立つ彼女が話しかけてきた。
ガードレールが手を挙げている、確かにそう見えなくもない。

「お前の片割れはここにいるぞーって、落とされなかったもう片方へアピールしてるんだよ。迎えに来てくれるの、待ってるのかも」

彼女の話し方は、ものに感情移入しているようで面白い。俺は単に、人間があそこへ手ぶくろを置いた意図しか考えていなかった。

「ここで待ってても迎えは来ないと思うけどなあ」

虚しく手を挙げている手ぶくろを見て、俺は言った。
だいたいの手ぶくろはああなってしまったら、誰にも迎えに来られずに、雨風にさらされてボロボロになって、いつの間にかどこかに行ってしまうものだと思う。
彼女は俺の意見に不服なのか、少し頬を膨らませた。

「優しい持ち主さんがきっと、もう片方を連れて現れるよ。私はそう信じたいな」

離ればなれになってしまった一対の手ぶくろ。ガードレールの端で存在を主張するあの手ぶくろが、片割れと再会できたら。
彼女の話をきいていたら、俺も、そんなハッピーエンドが少し見たくなってきた。

信号が変わる。あの手ぶくろへ近づいて、通り過ぎる。その時、どうか片割れと再会できますように、と少し祈ってみた。

12/27/2024, 8:34:32 AM

数十年の人生の中で、『変わりたくない』『変わらないでほしい』と願うものにほど裏切られ、『変わらないものはない』と思い知らされてきた気がする。そういう時『変わらないものはない』ことは絶望だった。
一方で、暗い絶望の底に沈んだときには『変わらないものはない』ことは希望だった。ずっと落ち込んでつらいままであることはない、いつか必ず光の中に戻れるのだと。

『変わらないものはない』ことを絶望とするか希望とするかはきっとその時の自分次第なんだろう。

12/26/2024, 9:16:48 AM

クリスマスの過ごし方 後日書きます

12/25/2024, 9:44:02 AM

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12/24/2024, 9:27:57 AM

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