7/21/2024, 2:28:59 AM
授業中
視線の先は黒板
ではなく
愛しのきみ
僕の視線に気づくと君は、にっと笑って、小さな落書き用紙を見せつけた。
何を書いたのだろう。
そう思って彼女からもらった紙を開きかけた。
目が覚めた。
なんで夢は一番いいところで覚めるのだろう。
今日は彼女に終わりを告げる日。
僕の横には、もういない彼女の抜け殻があった。
一人にしてごめん ほんと
僕もそっち側に行くから。
ナイフを持った手で、そう呟いた。
ふと僕は、夢に出てきたあの紙が、そこに置いてあることに気がついた。
なんともいえない気持ちで、すがるように紙を開く。
なんだよほんと
そっち側に行きたいのに、
いけないじゃん。
泣きながらそう言う。
やっと顔を上げた僕の目線の先に、いないはずなのに、彼女がいる気がした。
7/7/2024, 9:54:11 AM
天の川の下
愛を叫ぶ
この世ならざぬ君にも
会える気がする
そんなわけないのに
7/4/2024, 1:08:07 PM
彼女が死んだ
僕のせいで
僕は拳銃で死のうとした
それなのに
手が震えた
銀色の玉は
彼女の額を
突き抜けた
僕らは殺し屋
親のいない僕らは
ここにきて
恋を知った
ここから逃げたい
でも
逃げられない
だから
死のうとしたのに
僕も
彼女を追いたい
拳銃を額に当てた
手が震える
まだ、彼女のところに行くのは許されない
きみに会える日がいつかは
神のみぞ知るのだろうか、
7/1/2024, 11:25:36 AM
窓から見えるきみの横顔
美しい
美しいのに
きみは気づいてくれない
僕は死人
墓にある小さな窓から
きみを見つめる
気づいて
気づいて
触れたい
触れたい
きみの心の臓まで食らいたい
僕のことを見てくれないきみは嫌い
そうして
きみの首筋に
僕は噛みついた
6/28/2024, 12:50:47 PM
夏のお彼岸の日。
此岸と彼岸が近づく日。
もういない大好きなあの人も、この日だけは、やってくる。
でも
気をつけなきゃだめだよ。
死者と共に、招かざれぬものも
やってくるから。
生者を食らう恐ろしい怪異。
ほら
あなたのすぐそこに、、、