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3/4/2023, 8:59:50 AM

2023/3/4
ひ ひなあられを
な 懐かしみつつ
ま まあもう一つもう一つと
つ ついつい摘まんで
り 律する事の出来ない花より団子な人間です

2/28/2023, 9:31:26 AM

2023/2/28
「今から現実逃避をします!」
ある日の放課後教室の隅でそんな宣言がなされた。
「何て?」
「今から現実逃避をします!!」
宣言に反応した佳恵の言葉に先程と同じ台詞が繰り返された。
「何で?」
「もうやだしんどい帰りたい!」
夏樹は叫んで机に突っ伏した。ゴンっと頭がぶつかる音がする。
「夏樹ちゃん。現実を見ようよ。」
「見てるよ。私達の所属部は何?」
「帰宅部。」
「だから帰ろうよ-。」
夏樹は脚をバタつかせて帰宅を提案した。
「ははは。この未着手の課題の山を見て何を言うか。手伝ってって泣きついたのは夏樹ちゃんでしょうが。」
「仰るとおり!御免なさい!でもそろそろ限界です!」
乾いた笑いの佳恵に夏樹は頭を下げた。ゴンッとまた音がした。
「早すぎない?まだ30分たってないよ。」
「へぐぅ!」

2/27/2023, 7:49:57 AM

2023/2/27
「貴方は何の不満も無いみたいですね。」
「う~ん。特に変化を望んでいる訳では無さそう。」
「何を欲しているか、何をすべきか或いは何をしたいか、よく理解してますね。」
「君は今の暮らしに満足している。」
占いをしてもらうと大抵そんなことを言われる。そしてプロアマ問わず口を揃えて言うのが、
『どうして占いに来たのですか?』
という台詞。そんな事私自身にも分からない。

2/25/2023, 12:02:51 PM

2023/2/25
物憂げな空模様だ。空飛ぶ龍さえ地に落ちる。
「あの。質問よろしいか?」
前を向いて歩いていた男が栄の方へと振り向き聞いた。ああ、泣きそうな空だ。
「雨が降り出すまでなら良いですよ。」
鈍色の空にある龍の軌跡を惜しみながら答えた。(早く龍の元へ行かなければ。)
焦りで栄の歩を進めるスピードが速くなる。
「龍は見つけ次第狩れば良いのでしょうか?」
男の口調は穏やかなのにも関わらず言っている内容は過激だ。
「何を!そんな不敬を働いてはなりません!!」
「不敬?」
「そうです。神を殺すなど…。人間如きがわきまえなさい!」
ポツリ ポツリ 
そうら空が泣き出した。
「我々が成すべきは龍を空へ無事に帰すこと。くれぐれも心違いをなさいませんよう。」

2/17/2023, 8:38:25 AM

2023/2/17
誰よりもお金持ちになりたい
誰よりも成功したい
誰よりも良い思いをしたい
誰よりも幸せになりたい
誰よりも…
誰よりも…
でも
その望みに見あう努力を誰よりもしただろうか?

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