夢路 泡ノ介

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3/23/2024, 4:12:47 AM

苦笑をこぼす。
嘘を本当のことのように言って、友達を笑わせて、
自分で言ったことに自分でも笑ってしまった。
それが楽しくてたまらなかった。
それくらい、あの瞬間が愛おしかった。
許される小さな愚行とは気持ちいいものだ。
こうでしか笑わせられない自分を愚かしく思うほどに。
私は思わず視線を、俯かせた。

【バカみたい】

3/21/2024, 12:51:23 AM

その目で私を見つめたあの時、
その手を私に触れたあの瞬間、
私は初めて、醒めたくないと、
もがくように祈った。

あのひとときをもう一度。
あの感覚をもう一度。
醒めても募るこの想い。
どうかもう一度、
"あの世"に連れてって。

【夢が醒める前に】

3/15/2024, 2:53:25 PM

爆ぜたそれらは数知れず、
人智を超越する未知の塵。
虚ろの闇を煌々と照らす、
彼方で溢れる数多の彩り。
原子から始まった初代星、
那由多を経て散った衆星。
我らは地の上に立つ個の一つ。
星もまた果てるまで齢を重ねる。

遍く輝く光の斑点に、人々は線を引いた。
そうして様々な印が作られていった。
古来にてそれらは、口伝などをもとにしたもの。
ある方では物語から、またある方では忌避から付けられた。
祖たちはそうして豊かに肉付けをし、証を残して旅立った。

我らは魅入っている。
全天に覆われた世界から眺める無限の宙(そら)に。
隔たりを越える輝かしさを放つ、あの向こう側に。
技術を以てしてどれだけ飛翔しても辿り着けない。
だからこそ、我らは神秘を見出すのだ。
溢れんばかりの、その未知の美を。

【星が溢れる】

3/13/2024, 11:29:32 AM

貴方との変わらない日々が、
誰も奪えない私との思い出。

【ずっと隣で】

3/12/2024, 11:29:34 PM

識る者は苦を数多に、識らぬ者は楽を覚える。
苦楽とは心を無と個とで揺さぶり、生き方を変質させる。
一度に浸かれば深みに沈み、しかしその気があらば這い上がることができるのも識るということ。
問題は、どうやって覚えるかだ。

【もっと知りたい】

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