夢路 泡ノ介

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苦笑をこぼす。
嘘を本当のことのように言って、友達を笑わせて、
自分で言ったことに自分でも笑ってしまった。
それが楽しくてたまらなかった。
それくらい、あの瞬間が愛おしかった。
許される小さな愚行とは気持ちいいものだ。
こうでしか笑わせられない自分を愚かしく思うほどに。
私は思わず視線を、俯かせた。

【バカみたい】

3/23/2024, 4:12:47 AM