天井香織

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11/6/2024, 1:59:07 AM

『シニタガリ』を美しいと云う時代は終わった。

辛い、苦しい、痛い、寒い。
臭い、汚い、醜い、いらない。

そんな言葉をなぞって、
あなたの胸を傷つける必要なんてどこにもない。

あなたの世界はあなただけのものだ。
あなたの好きにすればいい。

きっと周りは少し気になって、つついてくる。
そんな時は声をあげよう。できる限りの大きな声を。

大丈夫。

あなたの声は思っているよりも随分ちっぽけで、
その声を周りはほとんど気にしないかもしれない。

でも、その声は届いている。

隣の席のあのひとが友達になるかもしれない。
イジワルなあの子が親友になるかもしれない。

あなたの声は、あなたをちょっと幸せにできる。

10/30/2024, 3:58:51 PM

心模様っていうのは、
晴れだとか、雨だとか、
そんな簡単なモノじゃなくて。

心模様っていうのは、
まだら雲だとか、ゆうだちだとか、
すこし複雑なものなので。

心模様っていうのは、
朝だったり、夜だったりもするようで。

わたしの心にある空の、
色も、模様も、楽しみたいな。

10/24/2024, 6:51:49 PM

憂いでるとか、儚いだとか、
そんな言葉で人生満了未遂の彼らを崇め、
神格化してはいけない。

自死は逃亡だ。
自死は解脱だ。

そこに正しさや間違いは無い。
優しさも慈悲も無い。

そして、往くべき者は死者を責めることも、
褒めることも、羨むことも許されない。

常に美しいものは、未来だけである。

絶望の果てに魅せた結末を、
美しがっては、いけない。

10/24/2024, 6:44:08 PM

ダンスホール。

放たれる一筋の光を背後に受け、
キミはボクの手を取った。

10/8/2024, 3:28:19 PM

雨は日暮れに降りだした。

もう秋だと云うのに空気は湿めっていて、
私の体をベタつかせている。

最近、気を張り詰めていたのではないか。
ふと、そんな気がしてせっかくなので、
公園で雨宿りをすることにした。

深い意味はなかった。
少し洒落た喫茶店でも良かったし、
油で汚れた中華店でも良かった。

たまたま近くに公園があって、
たまたま懐かしい気持ちになった。
ただ、それだけだった。

束の間の休息。

雨の音も、雨を弾く傘の音も。
水溜まりを走る、車の水しぶきも。

なんだか、久しぶりに聞いたような気がする。

また、明日がやってくる。

私は、どこか涼しげに。
されど強かに、公園を後にした。

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