はなまき

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12/23/2024, 6:22:47 AM

結果から云えば、僕は生きのびた。
つまりは、失敗に終わったのだ。

夏は別れを告げたのにも関わらず、
まだ熱の残る季節だった。
目を覚ましたのは、
川沿いの遊歩道にあるベンチの上だった。

最後の記憶は眼前に広がる川な気もするし、
橋の欄干によじ登った自分の姿のような気もする。

そこからは曖昧だ。

重たい身体をどうにか持ち上げると、髪が、脚が、洋服が、汗か水かも分からぬままにぐっしょりと濡れていた。

なぁ、生きるってなんだよ。

11/6/2024, 1:59:07 AM

『シニタガリ』を美しいと云う時代は終わった。

辛い、苦しい、痛い、寒い。
臭い、汚い、醜い、いらない。

そんな言葉をなぞって、
あなたの胸を傷つける必要なんてどこにもない。

あなたの世界はあなただけのものだ。
あなたの好きにすればいい。

きっと周りは少し気になって、つついてくる。
そんな時は声をあげよう。できる限りの大きな声を。

大丈夫。

あなたの声は思っているよりも随分ちっぽけで、
その声を周りはほとんど気にしないかもしれない。

でも、その声は届いている。

隣の席のあのひとが友達になるかもしれない。
イジワルなあの子が親友になるかもしれない。

あなたの声は、あなたをちょっと幸せにできる。

10/30/2024, 3:58:51 PM

心模様っていうのは、
晴れだとか、雨だとか、
そんな簡単なモノじゃなくて。

心模様っていうのは、
まだら雲だとか、ゆうだちだとか、
すこし複雑なものなので。

心模様っていうのは、
朝だったり、夜だったりもするようで。

わたしの心にある空の、
色も、模様も、楽しみたいな。

10/24/2024, 6:51:49 PM

憂いでるとか、儚いだとか、
そんな言葉で人生満了未遂の彼らを崇め、
神格化してはいけない。

自死は逃亡だ。
自死は解脱だ。

そこに正しさや間違いは無い。
優しさも慈悲も無い。

そして、往くべき者は死者を責めることも、
褒めることも、羨むことも許されない。

美しいものは、常に未来だけである。

絶望の果てに魅せた結末を、
美しがっては、いけない。

10/24/2024, 6:44:08 PM

ダンスホール。

放たれる一筋の光を背後に受け、
キミはボクの手を取った。

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