結果から云えば、僕は生きのびた。つまりは、失敗に終わったのだ。夏は別れを告げたのにも関わらず、まだ熱の残る季節だった。目を覚ましたのは、川沿いの遊歩道にあるベンチの上だった。最後の記憶は眼前に広がる川な気もするし、橋の欄干によじ登った自分の姿のような気もする。そこからは曖昧だ。重たい身体をどうにか持ち上げると、髪が、脚が、洋服が、汗か水かも分からぬままにぐっしょりと濡れていた。なぁ、生きるってなんだよ。
12/23/2024, 6:22:47 AM