あなたの元に行くのに、何年かかるのだろう。
あの日、あなたの元に行くのに
他の人をつくらず、あなたの元にいくと約束
しているんだ
あの日、点滴や酸素チューブにつながっており
見るからにしんどそうな貴方。
心拍も下がっている。
命の灯火が消えかかっている、
その様子を見ているのもしんどかった。
ただ、貴方の最後を見届けたかった。
最後、貴方を見届けれてとても良かった。
そして幾年か過ぎたが私にはその兆しの一つも
現れもしない。
早く貴方に会いたい。貴方のもとへ行きたい
初めて彼女ができた。
私は女だ
つまり同性カップルというものだ
彼女のことは大好きだ。
趣味が一緒、優しい、数えたらキリがない。
ただあるあるだが
家族、友達にはカミングアウトできていない。
君と一緒と云うことがとても難しい
異性より共感してくれ
可愛いともよく言ってくれる
幸せだ。
認知は増えてきたが
世の中にはまだ広まってない
彼女の元カノには嫉妬もする
私を愛してほしいとも浅ましいがかんがえてしまう
ただ、この先も君と一緒にいたい其れは
変わらぬ思いであろう
いつかははっきり公表したいと思う
変わらないもの…か…
そんなものはこの世にはたくさんある
だが、不条理や悲しみ、因縁。
そう云う類だろう。
私はこの世を恨む事が
唯一の変わらないものなのだから。
私は過去作品を見てもらえれば分かるが
才能という物に向こうから嫌われている。
顔面も下の下だ、コミュニケーション能力が
有るわけでもないい。
底辺中の底辺だ。
そう云う性格で育ってしまった
もう少し生きて行くのがうまければよかった。
これからも変わらずそう思うのだろう。
彼は何が好きなんなんだろう。
付き合って一週間でクリスマスが来る。
初彼に浮足立っている私
ただ…彼の細かい好みなんて分からない。
マフラー?財布?
インスタの情報を見ると
バッグやらハイブランドの物ばかりで
学生の私からしたらバイトを頑張っても
4ヶ月半分になる。
ここの商業施設に来て約3時間
ずっと行ったり来たりを繰り返している。
すると反対側から見慣れたシルエットが見えた。
「あれ、○○?どうしたの?…あ、プレゼント?
一緒に決めよ?迷ってたんでしょ?其の感じだったでしょ?俺も悩んでいたし、これを機にもっと知りたいんだ』
あゝ、こんだけ優しいひとを好きになってよかった。
これからもこの愛しい彼とたくさんプレゼントを
送り合って行こうと決めた。
柚子の匂いだ…
と彼が云う
周りをスンスンと匂いを嗅ぐと
たしかに微かに柚子の匂いがする。
でもよく匂わないと分からない位
微かなものだ
彼の敏感な感覚や感受性が強い所には
感心する。
ただ、人の言葉を真正面から受け取り
弱音を吐く事も多々有る。
所謂、人との境界線が薄いと思う
だが、私とは正反対な所に惹かれている私としては。
其の心を忘れずにこれからも生きていてほしいとさえ
思ってしまう。
柚子か…
柚子のアロマはみんなを癒してくれる。
彼も私を癒してくれる。
「貴方も柚子の匂いだね」
彼は何のこと?と云う顔をするが、
私しか知らなくていい。
貴方に癒やされていることなんて。
「ううん?何でも?早く帰ろ。鍋を作るんだから」
彼の手を引いて帰路を急いだ。