なんでもないフリ
君に嫌われたくなくて
今日も知らないフリ、
気づかないフリ、
ごめん君にそんな悲しい顔をしてほしくなかったのに
なのにこんなことになってしまった
もう君に顔を見せることなんてできない
いっそのこと川を登り
星の元へ行き
何も知らないまっさらな状態で
あなたの横に戻りたい。
そんなことを願ってしまう私はずるいのかな?
仲間
それは何?と聞いたら
それは一生のうちに出会える最も素晴らしい
関係の人だよと言われる
でも、それってどうやってわかるの?
あったらわかる?
すぐに理解し合える?
今もいまだ見つけられない私にはわかりません
手を繋いで
帰り道を歩く
「この時間がいつまでも続けば良いのに」
そう思いながら
君はまるで私の考えが読めたかのように
ゆっくりと歩き始める
びっくりして隣を仰ぎ見ると
苦笑を浮かべながら、言った
「ごめんね。少し遅くなっても良い?」と
私は嬉しさと恥ずかしさで俯いたまま頷く
「クス」少し笑った気配がして
繋いだてはさっきより強く握られた
離さないように、
離れて行かないように、
まるで、私を繋ぎ止めるかのように
また強く握る。
ありがとう、ごめんね
もうここにはいられない
あなたの目をまっすぐに見られない
もうこの場所であなたと笑い合えない
別に誰が悪いでもない
あえていうなら、この運命が悪いのだろう。
あなたが別の誰かの手を取った時
ようやくこの思いに名前をつけられた
つけたところでもう遅いと知っているのに
あなたが誰かと寄り添い、微笑む
その度に私の胸はズタズタに切り裂かれるようだ
あなたにこの思いを告げてしまおうかと思ったことはもう何度目か。
この関係が壊れようと、苦しいけれど耐えられる。
しかし、あなたの優しい瞳に嫌悪を見るのが怖い。
だから、足踏みをする。
だけど、もう耐えられそうにない
いっそのこと諦めるためにあなたに告げることを
今込めた
そして最後に言うんだ。
(私と一緒にいてくれて、愛を教えてくれて)ありがとう
(そして、あなたの幸せを祈ってあげられなくて、あなたを好きになって)ごめんね。と
部屋の片隅で寝ている
夏の暑い日差しから逃げ
部屋の隅に置いてあるエアコンの下
簡易的な布団を敷き
その上
毛布に包まれながら、
蝉の声を聞き
冷たい風をご日に受けながら
惰眠をむさぶる
部屋のその角はまるで秘密基地
隠れながら
ほら今も夢の中