NoName

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手を繋いで
帰り道を歩く
「この時間がいつまでも続けば良いのに」
そう思いながら
君はまるで私の考えが読めたかのように
ゆっくりと歩き始める
びっくりして隣を仰ぎ見ると
苦笑を浮かべながら、言った
「ごめんね。少し遅くなっても良い?」と
私は嬉しさと恥ずかしさで俯いたまま頷く
「クス」少し笑った気配がして
繋いだてはさっきより強く握られた
離さないように、
離れて行かないように、
まるで、私を繋ぎ止めるかのように
また強く握る。

12/9/2023, 4:27:54 PM