秋雨しぐれ

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1/9/2024, 3:01:10 PM

【三日月】

「三日月ってさ、影薄くない?」

突然、友人が言った。あの冬の夜。僕は意味が分からず、

「影が薄いって?」

と問いかけた

「だってよ、大体のポエムとか歌の歌詞とか、本に登場する月って『満月』じゃん!人狼だって『満月』になると変身する。…ほ〜ら、『満月』が関係している。だから、影が薄いってこと。」

「嗚呼……」

何も返せなくて、一人悩み抱え込む。

「そうかな?私はそう思わないけどなー。」

彼女は答えた。

「だってさ、月が満ちるには、『三日月』ってどうしても必要じゃない。『三日月』ってさ、確かに影が薄いけど、『始まり』っていう大事な時期だから。しかも、月って、満月も美しいけど、影になっている部分だって、よく見れば美しいことよ。」

「…そんなものか。」

「そんなもの…なのかな?」

影が薄い存在でも、よく見つめていれば
そこから『美しさ』を見出すことができる

ということを、彼女から教えて貰ったことを
美しき『三日月』を見る度に思い出す

僕は、他人と向き合い、美しさを見つけ出すことができているのだろうか?

あの月のように

美しさを探す冒険を始めているだろうか?

1/8/2024, 5:41:19 AM

【雪】

「…誰にだって子供心はあるよ。」

数年前、後輩に言われた「冷静な人」って、だから僕はあんなふうに返したんだ。

僕が帰省したことを祝福するかのように
雪が降り始めた。

わあ、雪だ。ついに冬が来たんだ。
って僕も心から喜んだ

大人はみんな雪が降ると、
交通が止まるだの、買い物に行くのが困難だの

不満ばかりを口に出すが、僕は違った

雪があるからこそできる遊び、
足跡をつけたあの喜び、

非日常を少しだけ体験出来る

雪は人に無邪気を与える魔法だと僕は信じている

だからきっと、
”あのちょっぴり静かな後輩”もはしゃぐんだろうな

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『雪を待つ』の続編みたいになった…

12/25/2023, 10:43:13 AM

【クリスマスの過ごし方】

一人暮らしをして、

初めてのクリスマスがやってきた

今日は大学の部活の仲間たちといつも通り練習して

帰り際に
『メリークリスマス!良いお年を』

と祝福の言葉をかけた

その後、家に帰って 私は

「ひいらぎかざろう」「久しく待ちにし」
「もろびとこぞりて」「サンタが町にやってくる」

を鼻歌で歌いながら、帰省の準備と

ちょっぴり豪華なご飯を作った

ちょっぴり寂しいけど

気分はすっかりクリスマスに染まっているの

12/22/2023, 3:43:38 PM

【ゆずの香り】

今日は冬至 特別祝う日でもない

僕はいつも通り会社に行き、
いつも通り仕事をこなし
いつも通り帰る

なんの変化もない日常だった

スマホを開くと 母親からLINEが届いている

そうか、来週は帰省するんだった

風呂に入ろう いつも通りシャワーで済ませよう

そう考えて浴室に行った

何もしていないのに、ゆずの香りがした

懐かしいな

いつもこの日母はゆずの皮を風呂に入れていたな

その姿は歳をとるうちにどんどん小さくなった

寂しさを思い出した

来週の帰省が楽しみになった

お土産何にしようかな?

少し楽しいバスタイムが始まった

12/21/2023, 2:52:49 PM

【大空】

大空を見ると、いつも思い浮かぶのは

努力家の君だった

自分の好きなこと、将来の夢明るい未来に向かって

大空に羽を伸ばしている君が隣にいると

私は不安になった

だらしない私の隣にお手本となる君がいていいのだろうか?と

でも、君みたいになりたくて、私も羽を伸ばす

でも、君みたいに立派じゃない

私もまっすぐ前を見て 胸を張って

大空を羽ばたいているいる君みたいになるために

私は今日大空を羽ばたく一歩を踏み出した






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