君の声がする
そんなこと、あるはずないのに…
幻聴だと、頭ではわかっているのに
まだ君がここにいると錯覚する
また…、君の声が聞きたいよ…
頬を、なにかが伝う
きっと今、僕の顔はぐしゃぐしゃ…
かっこわる…、
『ちゃんとご飯食べてる?ちゃんと健康管理しないと!
あと100年後くらいにこっちに来ないと怒るんだから!その前に来ちゃだめだよー!』
ああ、わかってるよ、、、
君はそういう…、
自分のことよりも、相手のことを気遣える人なんだ
この言葉もきっと、幻聴なんだ
それでも、その言葉に僕は救われていく…
ありがとう
こんな僕にやさしくしてくれて、ありがとう
こんな僕を愛してくれて、ありがとう
こんな僕に一生分の幸せをくれて、ありがとう
これからも、そばにいてくれますか、?
そっと伝えたい
日に日に増してくる "好き"という感情
たまに、ポロっと言ってしまいそうになる
言いたくて、言いたくて…、
その感情を胸にしまっておくのがつらいときもある
ねえ、もうあなたに伝えてもいいですか、?
たとえ、この恋が実らなくとも…
そっとあなたに伝えたい…
『ずっと好きでした…』
星に願う
どうか、世界中の人たちが笑っていられる世界になりますように
"そんな世界になることは難しい"
"絶対にできない"
確かにそうかもしれない
けれど、願うくらいはいいでしょう…?
どうか、これから産まれてくる新しい命が健やかに
育ちますように
どうか…、どうか…、この子たちが大人になったときに
少しでも、世界が生きやすくありますように
君の背中…
物心ついたときから、周りの視線は常に僕にあった
大きな会社をいつくも束ねる社長の息子
いつでも女性が群がってくる容姿
だいだいのことは完璧にこなせる
毎日がつまらなくて…、ただ時間の流れに沿って生きているだけだった
高校の入学式
新入生代表は、僕だと噂されていた
正直、僕もそうだと思った
でも、実際に呼ばれたのは聞いたこともないような
女の子の名前だった
中学まで僕の前に出るものなんていなかったのに、
高校になってから、僕と彼女の1位争いが学校の目玉となった
これまでは自分を自負していた
だから、彼女は許せなくて、1位を譲りたくなくて、
これまでにないくらい頑張った
それでも、彼女に勝つことは少なかった
いつも彼女の背中を見ていた
いつからだろう
忌々しい感情から
"恋心"というものに変わっていったのは
友達に分け隔てなく接する姿
友達のことをさりげなく、カバーする姿
床にゴミが落ちていたら、当たり前のように拾う姿
君の背中に見ているうちに
君の良いところ、好きなところ、
たくさん見つけたよ…