「ところで」
「ところで?」
「堪忍な」
「なにそれ?」
「今はあまり使われない言葉だけど、許しをこう言葉かな」
「堪忍って堪忍袋の堪忍?」
「そう、それ。それは知ってるんだね」
「なんか聞いたことがあるし」
「怒りを溜める袋があって、堪忍袋の緒が切れるの表現はそれが切れて起こるみたいだ」
「丈夫な人は怒りにくいのかな」
「それか宇宙ぐらい心の広い人ならきっと怒らないかもね」
「なにそれ」
「まあ、しかし今回のお題で許してもらう相手は自分みたいな感じがあるけどね」
「今日だけはケーキ食べて良いみたいな?」
「そう、ただこの言葉を使う人は今日だけってことはないだろうから、ちょっと甘やかしすぎるかもしれない」
「あー、次の日も食べてそう」
「一生のお願いと同じだね。使う人は多用するし、使わない人は使わないから。でも一生のお願いで結婚してはありかも。次に言うときは別の人かもとかね」
「だが浮気と離婚だけは許さん」
『今日だけ許して』
「ところで」
「ところで?」
「だれ?」
「ん?私が誰だと私以外の誰が私を証明できるのかね?」
「なんかめんどくさいになった!」
「何が?いつもと順番が違うだけじゃないの?」
「文末が疑問符だらけだし?」
「そんなことを言われても困るが、日本語に疑問符はなかった気がするが?」
「そう言われれば!」
「感嘆符もだね。最初に取り入れたのは誰なのかが気になるね?」
お題『誰か』
「ところで」
「ところで?」
「季節の足音とかはありだね」
「なるほど夏が次に来る足音かな?」
「それは流石に遠すぎると思ったらすぐこそにいそう」
「ということは春の足音か?」
「あ、それなら遠いかもね。冬はすぐに来るかもしれないしね」
「あー、冬のことを忘れてた!」
「まだ秋にもなりかけなのにね。今年は暑いのが続くね」
「涼しいと思ってるとエアコンが切れてて蒸し暑い」
「なんか商売の売り上げ予想も難しいね。オシャレするなら季節感は出したけどね」
「あーハロウィンコーデとか」
「それはありだね。お菓子をくれなきゃ落単しちゃうぞとかはきつい」
「なぜ?あと、そんな教授いたっけ?」
お題『遠い足音』
「ところで」
「ところで?」
「また夏日が多いが」
「天気は難しいよね。気温は下がってもまだ夏みたいな天気だし」
「そう。ちょっと涼しくなって電車の空調が送風になると汗だくになる。許せない」
「なんか実感がこもってる?」
「都心の満員電車許すまじ」
「まあ満員電車が好きな人はいないだろうけど」
「そうだね。それでも夏っぽさよりも秋っぽさが勝ってるかな?」
「そうそう。氷菓よりもアイスとかね……あれ?」
「ダッツが美味しい」
「あれ、数が?」
お題『秋の訪れ』
「ところで」
「ところで?」
「比喩なのかそうではないのか」
「うん?またお題の話?」
「人生の旅は比喩、草津温泉の旅は比喩でもなんでもない」
「温泉……あ、旅の続き!」
「そう、温泉巡りの旅は続く。のであった」
「あれ、温泉入るんだっけ?」
「いや、それほど好きでもない」
「なにその出オチ感」
「どちらかといえば図書館巡りとかならあるかもしれない」
「それは分かる」
お題『旅は続く』