書く—書いた記録

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「ところで」
「ところで?」

「堪忍な」
「なにそれ?」

「今はあまり使われない言葉だけど、許しをこう言葉かな」
「堪忍って堪忍袋の堪忍?」

「そう、それ。それは知ってるんだね」
「なんか聞いたことがあるし」

「怒りを溜める袋があって、堪忍袋の緒が切れるの表現はそれが切れて起こるみたいだ」
「丈夫な人は怒りにくいのかな」

「それか宇宙ぐらい心の広い人ならきっと怒らないかもね」
「なにそれ」

「まあ、しかし今回のお題で許してもらう相手は自分みたいな感じがあるけどね」
「今日だけはケーキ食べて良いみたいな?」

「そう、ただこの言葉を使う人は今日だけってことはないだろうから、ちょっと甘やかしすぎるかもしれない」
「あー、次の日も食べてそう」

「一生のお願いと同じだね。使う人は多用するし、使わない人は使わないから。でも一生のお願いで結婚してはありかも。次に言うときは別の人かもとかね」
「だが浮気と離婚だけは許さん」


『今日だけ許して』

10/5/2025, 3:54:08 AM