「逃避かな?」
「お題の話だろうけど、それは言い過ぎ」
「しかし自分探しとかその手のって……」
「まあ、そういった面があるけど」
「現実を認めると自己を否定されたと考える人の方が多いみたいだから」
「なるほどー」
「それはそれってできる人は少ないらしい」
「なるほど。ノンデリなだけある」
お題『心の旅路』
「ところで」
「ところで?」
「氷かな?寒そう」
「またいつもの唐突のお題の話だと思うけど」
「だいたいそうというか、いつもそうだね」
「はー」
「昔の鏡はガラス鏡ではなく金属鏡だったから割れなそうだけど」
「だからもう少し説明はあった方が良いと思います」
「今どきは寒いときにわざわざ外に出ないけどね」
「明け方の水たまりかな。凍てつく鏡といえば」
「お題的にはそうだね」
「でも外に出ないけどね」
お題『凍てつく鏡』
「ところで」
「ところで?」
「年の瀬で忙しく、ロマンチックさとは縁がないのだが」
「ふーん」
「いや年の瀬で忙しくてね」
「ふーん」
「おせち作りも手伝えとか言われるし」
「ふーん」
「もうちょっと反応してくれても良さそうなものだが」
「ロマンチックじゃないのはいつものことでは?」
「夜道には気をつけたほうが良い」
「ふーん」
お題『雪明かりの夜』
「ところで」
「ところで?」
「……」
「なにそのポーズ?」
「……」
「どうせきっとお題の話だと思うけど」
「……」
「え、今回のお題はこれ?」
「許して」
「だが許さん!また人の限定品食べて!」
お題『祈りを捧げて』
「ところで」
「ところで?」
「このお題の人は確実に中年以後でしょ」
「なぜに?」
「いや、遠い日のなんとかなんて普段思わないでしょ」
「それはそうだ」
「あれ?もうちょっとなんかあるかと思った」
「クリスマスプレゼントについてサンタ(父)に申し上げたいことがあるので」
「ふむ。なるほど」
「今日は外泊するとかメッセージ送ろうかなー」
「嫌がらせすぎる」
「ママといちゃこらすると良いんだよ」
お題『遠い日のぬくもり』