「ところで」
「ところで?」
「再現性があるのか否か」
「?なに、いきなり」
「そう、重要なのは再現性だ。思い込みではなく。その点では向いてないお題だね」
「あー、いつものお題のメタなんとかね」
「そもそも他の人が見たものと自分が見たものが同じか?というのがあるね」
「そう?」
「人間は完全記憶のようなものがあっても他人との差異があるし、大抵は概念というものを通じて物事を見ているからね」
「そうなの?同じのを見てないの?」
「そうだね。似たようなものとして見ているが正解かな」
「へー」
「例えば、あの茂みに鳥がいたことに気付いたり、植生を見たり、知識のフィルターが映像と記憶双方に情報を与える」
「なんとなく言われてみればそうかも。あそこにキッチンカーがあるし」
「そうだね。同じように見えても人によって見えかたも印象も違うって感じだね」
「ところで、キッチンカーには寄らないの?」
お題『君が見た景色』
「ところで」
「ところで?」
「これは感情と言わせたいところだが、実際には概念だろうね」
「なんの話ー?」
「いや、お題が言葉にならないものとかになってたから」
「またメタな話になってる」
「そう、メタな話なんだけど、感情は言葉にできるんだけどね。最終的にはかもしれないけど」
「愛してる。とか?」
「ドキッ。好き、嫌いぐらいならすぐにだけど、複数要素があると過去の記録や因果関係、論理的思考力、メタ認知力とかが必要。つまり頭が良くないと言語化できないというのがある」
「なるほど。難しいから難しいのかー」
「子どもが言葉にするのは苦手なのは訓練できてないからというのもあるね。大人も訓練が必要だし。そして訓練しても言葉にしても共有が完全にできないのが概念だね」
「よくわからないけど、これが共有できない感……はっ、私もメタいこと言ってる」
「それでも共通の社会基盤と共通幻想があるからなんとなく認識できたりするものだね。難しい概念は分かる人にしか分からないけどね」
「分からない人には分からない」
「かつての相対性理論や量子論とか」
「今でも分からない人だらけだよねー」
「言葉にならないからね」
「あー。なるほど」
お題『言葉にならないもの』
「ところで」
「ところで?」
「今年の夏は十分暑いんだけど、前半の猛烈な暑さのせいで今が涼しいまである」
「気のせいなのに」
「33℃は普通にとても暑いはずが。あれだね、不良が子猫を可愛いがるギャップみたいな感じだね」
「騙されてるやつだ!」
「まあ似たようなので騙されやす人は騙されるよね。普段から良い人が記憶に残らないパターン」
「なるほどー。つまり悪いことをした方が良いってこと?」
「あながち嘘ではないんだけどね。モラル的にはなんとも言いがたいが、さまざまなテクニックとして使われている」
「へー。悪いことした方が有利なのか」
「やるならバレないようにだね」
「ふーん。アイスが無いのには気づいてるよ?」
「今年はアイスをいっぱい食べたなー」
「だから減るのがはやいのかー」
「……ごめんてば」
「だが許さん!」
お題『真夏の記憶』
「ところで」
「ところで?」
「暑さが多少ましになったと思ったら雨がちになってしまった」
「実は水不足ってところも多かったみたいだけどね」
「まあ降らないと困るし降りすぎても困る」
「うまくいかないねー」
「しかし、ほどほどといえばエアコンの設定」
「その心は?」
「いや、なんで大喜利っぽく?」
「その心は?」
「強くても弱くてもアイスが美味しくないでしょう」
「いまいち」
「ガーン」
「あ、アイスこぼれてる」
お題『こぼれたアイスクリーム』
「ところで」
「ところで?」
「やさしいというのは、『優しい』や『易しい』など複数の意味があったりするが、ここのお題は開いて複数の意味を含ませることが多いね」
「いきなりメタっぽい!」
「やさしさ。うーん、あなたのためだからなんてモラハラが思い浮かんでしまった」
「あー、よく聞くやつ」
「自分が優位な立場を利用してるからパワハラも含んでそう。まあパワハラって仕事してる人にだけだっけ?このへんはよくわからない」
「ハラハラとかあるしよくわかない感じがあるね」
「小さな子を見てハラハラするのは優しさかなー」
「!、そうかもねー」
お題『やさしさなんて』