「ところで」
「ところで?」
「秋雨前線の活躍で3℃ほど最高気温が下がったらしい」
「最高!……最高?」
「なにせ35、36℃が32、33℃だよ?素晴らしい?」
「なぜに、というかやはり疑問系」
「下がらないよりマシだからね。毎日暑い上に高湿度、いやこれは前からだけど天気予報で40の数字を見るとおかしくない?とは思うよ」
「おかしいからね。冷凍庫のアイスが消えるみたいにおかしい」
「それは最高気温と相関があるかもしれないね」
「どなたさんかの存在・非存在も要因かもしれないけどね」
「いやー、最近秋風を感じるようになったからなー」
「虫の音(蝉の音)も聞こえるようになったしねー」
お題『風を感じて』
「ところで」
「ところで?」
「なんでここに?」
「来ちゃダメだった?」
「いや、そこは『来ちゃった』でしょ」
「やり直しかー」
「なんでここに?」
「リテイク来たー!、来ちゃった」
「うーん。まあ良いか。それでなんでここに?」
「来ちゃった」
「それは良いから」
「実はお母さんに誘われてしまったのです」
「連絡先を知ってたの?」
「入寮するときにいろいろあったのです。えへん」
「ほっぺたむぎゅー」
「むぎゅー」
「夢じゃない。そしてお土産用意しなくて良い!」
「そこ!?」
お題『夢じゃない』
「ところで」
「ところで?」
「こういった明確な基準を持っている人の方が危ない」
「何が?」
「思い込みが強く成功しやすい可能性もあるけど、自分自身を正当化しすぎるきらいがある」
「なんのことかと思ったらまたメタな話かー」
「そう、今回のお題は心理的な物だけど、一見良さそうに見える心に芯がある、一貫性があるというのは柔軟性のなさの表れだからね。しかし一貫性のある人の方が信頼はされやすい傾向がある」
「長いぞー」
「まだ続くぞ。そしてその一貫性というのは見た目の一貫性であって、そう見せているというのは十分ありえる。まあポジショントークもその部類だね」
「長い。でもあの人ならこうする。みたいのはあるね」
「心の羅針盤は方針や目的地を目指すなら悪くないけどね。思い込みが強すぎなければ」
「なるほどねー」
「思い込みが強すぎると、そもそもの目的や方法を間違いがちだからね。視野の狭さと同じだから」
「上げて落としてる!」
「まあ、考えや方向性の違いってことだよ。ただし、それがないと不安な人は多いだろうね」
「なる。難しい」
お題『心の羅針盤』
「ところで」
「ところで?」
「ついに前期試験も実験のもろもろも終わってしまったのだが」
「だが?」
「いや、ついにお休みでそれ自体は喜ばしいのだが」
「だが?」
「つれないな」
「寮だからいつでも会えるんじゃないの?」
「いや、実家へ帰宅命令が出てるからね」
「ふーん。あ、お土産期待してるね」
「つれなすぎる」
「宅配便で送ってくれても良いよー」
「ああああ」
「またね」
お題『またね』
「ところで」
「ところで?」
「人魚姫かな?これだけ暑いと人間を辞めたくなるのはわかるが」
「人魚姫も茹だってしまいそうだしね」
「海も泳げない暑さになりそうだ。日本で一番暑い日だったみたいだしね」
「暑すぎだよー」
「ヒートアイランドは政策的失敗の面もあるけど、温暖化対策と同じで利益構造を作れないので政策化しにくいんだよね」
「そんなん?」
「まあね。逆に太陽光発電の導入なんかは利益構造が作れるので政策化が早く進む。良し悪しは別としてね」
「なるほどー」
「しかし人魚も泡になりたいような暑さだし、風の精霊どころか炎の精霊になりそうだ」
「なにそれ?」
「人魚姫の話で泡になった後の話だけどね」
「炎の精霊になったらもっと暑くなりそうじゃない?」
「そうだね。最高気温も50℃とかね」
「ぎゃー!アイス食べたくなってきた」
「どきっ!」
「ん?」
お題『泡になりたい』