「ところで」
「ところで?」
「今じゃない時を生きるってどういう意味だと思う?」
「空想とか想像とか?」
「なんだろうね、今以外を生きるってよくわからないけど、今を生きるって映画があったらしい」
「へー、そうなんだ」
「そうだね。内容が理不尽な社会や時代でどう生きていくか。体制と自由がテーマらしい」
「あー、あー?もしかして選挙があったから?」
「それは否めないお題だね。しかし皮肉なことながら、選挙結果が思った通りにならなかったことそのものが現実を見つめていないことそのものというね」
「ん?ちょっとよくわからない」
「このお題を持ってきたことで、思い通りにならなかった腹いせ。それと予想が外れたことそのものが現実を見つめていないことそのものなんだよ」
「あー、予想が外れたとか思い通りにならないのは現実だから?」
「それもあるね。人間はほとんどの人が自分が見たいものしか見ない。だからそれに基づく現実は歪んで見える。そしてたまに現実が突きつけられるわけだ」
「なんか難しいけど、子どもにとっては思い通りになることなんて全然ないけどね。親がうるさいし」
「まあ親がいなくなると、良くも悪くも親目線での保護はしてもらえなくなるからね」
「なるほどー。好き放題できるけど助けてもらえないか」
「そういったこともあるね」
「現実ってどう見たらいいんだろう」
「どうだろう?それは自分で考えることかもしれないし、そうじゃないかも。よく分からないね」
「うーん」
お題『今を生きる』
「ところで」
「ところで?」
「今日は選挙の投票日なのだが」
「なのだが?」
「なのだが、こう、飛べとかいわれるとマンガで『跳んでみろよ』的なのを思い出してしまう」
「カツアゲ?」
「選挙関係ないな。いや、そうじゃなくてつい税金のカツアゲなんて思ったとかじゃなくて、躍進とかって飛ぶ、飛躍、ってイメージがあるよね」
「無理矢理変えた!」
「いや、カツアゲの流れはまずいかな?と一応自主規制してみた」
「隠してないけどね」
お題『飛べ』
「ところで」
「ところで?」
「また特定層に不人気の英語のお題だ。もしかすると知らない言語かも知れないけどね」
「そういえば英語お題だと書かない人がいるみたい」
「そうだね。ところでというか英語のお題だと避けていけないのが可算不可算と単数複数の問題だ」
「あー、慣れないと面倒なやつ」
「まだ性別や格変化がないだけ優しいと言われるけどね」
「全部慣れではー?」
「そうだね。自然言語だからルールは後付けで使われが先だからね」
「それはそう。やっぱり慣れだよねー」
「慣れるまでに時間がかかるから、そこはルールで補えるものは補おうという考えもあるんだけどね」
「日本語……」
「ところで、君といる時間はspecial daysだけど、このお題だと有りなのか無しなのか」
「そこまで考えてないと思うよ?」
「華麗にスルー」
「やっぱり慣れなんじゃないの?」
お題『special day』
「ところで」
「ところで?」
「そういうものに私はなりたい」
「なに急に?」
「これだけ暑いと風通しの良い木陰が恋しくなる」
「それで?」
「いや、そんなふうになれたら良いなと」
「なれると良いねー」
「棒読みぽいぞ。それはともかく、暑すぎて犬になりそうだ」
「あー。そんな日もあるよね」
お題『揺れる木陰』
「ところで」
「ところで?」
「暑すぎて暑すぎてね」
「最近は多少涼しいみたいだけど」
「それは涼しいところにいるからであってね」
「そうかも」
「そもそも夏日が25℃だからね。夜も25℃を超えると熱帯夜だ」
「日本熱帯説!」
「冗談じゃなくて温帯から亜熱帯にって言われてるからね」
「うえー」
「こんな暑いとお昼寝をしていても悪夢を見そうだ」
「真夏の昼の夢?」
「それだとシェイクスピアぽいね。誘ってる?」
「なにが?」
お題『真昼の夢』