書く—書いた記録

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「ところで」
「ところで?」

「今じゃない時を生きるってどういう意味だと思う?」
「空想とか想像とか?」

「なんだろうね、今以外を生きるってよくわからないけど、今を生きるって映画があったらしい」
「へー、そうなんだ」

「そうだね。内容が理不尽な社会や時代でどう生きていくか。体制と自由がテーマらしい」
「あー、あー?もしかして選挙があったから?」

「それは否めないお題だね。しかし皮肉なことながら、選挙結果が思った通りにならなかったことそのものが現実を見つめていないことそのものというね」
「ん?ちょっとよくわからない」

「このお題を持ってきたことで、思い通りにならなかった腹いせ。それと予想が外れたことそのものが現実を見つめていないことそのものなんだよ」
「あー、予想が外れたとか思い通りにならないのは現実だから?」

「それもあるね。人間はほとんどの人が自分が見たいものしか見ない。だからそれに基づく現実は歪んで見える。そしてたまに現実が突きつけられるわけだ」
「なんか難しいけど、子どもにとっては思い通りになることなんて全然ないけどね。親がうるさいし」

「まあ親がいなくなると、良くも悪くも親目線での保護はしてもらえなくなるからね」
「なるほどー。好き放題できるけど助けてもらえないか」

「そういったこともあるね」
「現実ってどう見たらいいんだろう」

「どうだろう?それは自分で考えることかもしれないし、そうじゃないかも。よく分からないね」
「うーん」


お題『今を生きる』

7/21/2025, 12:04:54 AM