「ところで」
「ところで?」
「デフォルト設定。つまり着信メロディーなんて設定していないのだが」
「なんの話?」
「今回のお題がそれっぽいのでつい」
「なるー」
「なる」
「それで、なんで着信でも着メッセージでも設定しないの?」
「なんでもなにも電話しないし。もししても、する相手も君だけだし」
「あ、なんかごめん」
「登録してる番号も全然ないし。あっても連絡こないし」
「だからごめんってば」
「君専用と思えば悪くないな」
「」
お題『君だけのメロディ』
「ところで」
「ところで?」
「久しぶりの英語お題だ。英語以外の言語で実は違う意味がある。なんていうのがあるとおもしろそうなんだけどね」
「なんか難しそう」
「そうだね。咄嗟にその言葉から別の言語である可能性を考慮してなんてなかなかできないだろうからね」
「だねー」
「I love you」
「いきなりなに!」
「今回のお題だけど、君に言うのは間違いでもない」
「ふーん」
「ふーんって、ところで愛には種類があるとか聞いたことない?」
「哲学の講義でアガペーとかエロスとかフィリアとか内容は覚えてないけど、エロスぐらいはわかるよ?」
「」
「はっ!誘導尋問?」
「まあそんなことは無いんだけど、一言で愛って言っても人によって意味は変わるよね」
「loveとlikeは最初の方に習うしね」
「そう。愛じゃなくて、好きって文脈でそれってloveなのlikeなのって」
「みんなキャーキャーしちゃう」
「そう、それでloveもいろんなのがあるんだよって話。3種類どころかもっとあるみたいだからね」
「で、さっきのは?」
お題『I love』
「ところで」
「ところで?」
「はい喜んでー」
「はい、よ……ってなに?」
「急に思い浮かんだんですよ、はい喜んでというフレーズが」
「なんか聞いたことがあるようなないような」
「ところで」
「はいはい、ところで?」
「いや、関東地方も梅雨入りしたね。もっと前から梅雨っぽい感じがしたけど、何かしらのルールからなんだろうね。ルールの整合性はさておき」
「いつものように批判的だ。でもずっと雨がちだったよね」
「そうだね。気象庁の梅雨入り発表が6月10日、11日夜にお題が切り替わったのを考えると、
梅雨入り発表に合わせたお題か、そうでないかだね。これだけだと偶然ともどちらとも取れる」
「あー、メタな視点ってやつね」
「まあ、結局分からないとしか言ってないけどね」
「そうね」
「反実仮想があるから本質的にわからないんだよ個体の行動については」
「なんか難しいというか意味フ」
「んー、説明がちょっと面倒なのでもっとゆっくりできる時にかな」
「ちょうど雨が降ってて良いんじゃないの?」
「いや、せっかくなので他のお話をしたい」
「ふーん」
お題『雨音に包まれて』
「ところで」
「ところで?」
「朧げながら浮かんできたんです。『生きろ、そなたは』というフレーズが」
「なに言ってるの?」
「いや、前に動画サブスクで見た映画のフレーズだけど」
「小僧が!」
「知っているんじゃないか」
「ふふふ」
「ちょっと冷たい」
「わたしのことじゃないからでしょ」
「え、そんなことないよ」
「ふーん」
お題『美しい』
「ところで」
「ところで?」
「今回のお題もまた意味深というか含みを持っているね」
「含み?」
「意味としては、感情の発露で良い意味としても悪い意味としても使える。なかなかお題としては良いと思う」
「上から目線。さすが」
「ありがとう。褒められるのは好きなんだよね。みんな好きだと思うけど」
「そうね」
「話を続けると、冒頭からの書き出しや、結びに倒置文としてつきそうなお題だね。それと、世の中を嘆くものと、希望を見出すものに二分するものになりがちな感じがあるね。特に不景気や生活苦、厭世観を感じる自体だと特にだね。同じお題でもこういった社会の雰囲気は文章などに如実に現れる」
「また早口になってる」
「まあ、ここは創作の世界だから好きにできるんだけどね。創作の世界ぐらいは好きにしても良いと思うよ」
「ぶっちゃけた!」
お題『どうしてこの世界は』