「ところで」
「ところで?」
「今回のお題だけど、見た瞬間に選者の女性らしさを感じたんだがなんでだろうと自分でも考えている」
「そうなの?」
「約束は重い言葉だが、もちろん人によって軽重はあるね」
「あー、空約束とか空手形みたいなの」
「まあ、イケメンに甘く囁かれたらわたしもコロッと引っかかりそうだが」
「まあ、縁が無さそうだけどね」
「……君はどうだかわからないけど、ホストクラブへ行くのはやめた方が良いね。わたしも行ったことは無いけど」
「イケメンというより誑かすのが上手い人がいるんでしょ?」
「そうだね。そもそもそこに行く人は普段の生活で満たされない人が行くことが多いだろうから鴨がネギを背負っているんだろうね」
「うん。そんな感じ」
「ところでこの前の約束って覚えてる」
「覚えてるけど、あなたがつまみ食いしたお菓子の件でとっくにチャラになってる」
「……」
「……」
「ところで冒頭の性差の話だけど……」
「それはそれで約束がチャラになってるのは変わりないよ?」
「これは約束が重かったのか、約束が軽かったのか、それが問題だ」
「食べ物の恨みは大きいんだよ」
お題『約束だよ』
「ところで」
「なんか見えないところでチュッとかしてそう」
「え!なんて破廉恥な」
「え?」
「もしかして
「もしかして?」
「今回のお題だったりする?」
「うん」
「なるほど。先制攻撃をされるのは慣れていなくてちょっと動揺してしまった」
「なるほど」
「メタな視点だとそういったのは願望が表れているとも言えるね。フロイトぐらいになると知らんけどぐらいに思えるが」
「フロイト……聞いたことはある」
「わたしは行動派なので対極にある考えともいえるね」
「なるほど。とても行動派には見えないインドア系じゃない?」
「いや、心理学の分野でということだね、行動学とか行動心理学とかの方。そしてインドア派は確かに」
「そうなんだ」
「で、さっきのは君のむっつりした思想が漏れているような気がするのは気のせいだろうか?」
「気のせいでしょ」
「傘が一本しかなくて二人で相合傘をしている時に言うとは強者だな」
「」
お題『傘の中の秘密』
「ところで」
「ところで?」
「今回も時事ネタなのかな?と思いまして」
「急に敬語。何かひとのお菓子食べたりした?」
「それはしてないんだけど、時事ネタというのは共通性と時事性の両方があるから書きやすいお題ともいえる」
「まあ、この時期に雪?っていうのは無さそう」
「ワールドワイドならあるかもしれないけど、日本ローカルみたいだからね。しかしワールドワイドにしてもアイスランドや北極、南極、南半球なんかだと人口が少ないのでお題になるかは選者次第だね」
「そうだね。さっきのお菓子はの『は』が気になるけど」
「あー、それは気のせいだね」
「ふーん、それなら良いけど」
「まあそれで、この時期の雨上がりというのは時事性があってネタとしては使いやすい。それでこういった具体的な事や抽象的なお題なんかを織り交ぜているのかな。それとお題カレンダーは前もって用意していて負担を軽くしているのはありそう」
「前日に急に入れたりとかはあんまり無いってこと?」
「インパクトのある事件であまりにもそれを想像しそうなのは入れないと思う。例えば地震や台風で大きな被害が出た時とかはね」
「そっか。それはありそう」
「今は梅雨時だけど花火大会もあるから花火ネタも夏だけじゃなかなるかもね」
「足立区……」
「まあ、中止もあるけど。花火は日本だと共通の文化化かしているから日本人には比較的書きやすいお題だね。」
「そうだね」
「ところで、雨も上がったのでカフェでもどう?たまにはご馳走するよ」
「じー」
「ん?何も食べてないよ?君のなんかは」
「飲んでも?」
「まあまあ、席が混まないうちに行こう」
「じー」
お題『雨上がり』
「ところで」
「ところで?今日はなに?」
「ん!気にしてる気にしてないとか強がったりしても気にしているから、または気になるから反応するというのはある」
「んー、なるほど。なんか分かる」
「そう。本当に気にしないなら話題にも出さないし、気にならないことなら、ふーんとスルーしたりでわざわざ反応もしないからね」
「付き合いでとか相づちで反応するのはあるかも」
「そうだね。こういった会話ならともかく、ネットではいちいち反応しないでしょ」
「あー、それも分かる。なんだっけ釣り針だっけ」
「それは、そういった反応に弱そうな人を釣り出して遊ぶやつだね。趣味は悪いけど衆目を集めやすいので収益やフォロワー数が多い=商売につなげている人たちが良くやることだったりする」
「えー、それってお仕事じゃない?」
「仕事でやっている人もいれば、人目を集めたり反応が多からという理由でやる人もいる。承認欲求を満たすという目的もあるだろうね。あまりにも反応が多く時間帯も長いなら多人数の運営かそれこそ依存症になっている可能性はある」
「仕事でも趣味でも大変そうだね」
「今回のお題も気にしているから気にしている。つまり勝ち負けは重要かはともかく、その人にとっては重いものってことだね」
「なるほど。やっぱり勝ち負けは気になるよね」
「とはいえ、その過程や努力は重要だけど、結局は本人が自分を納得させられるか次第だね。うん」
「もしかして、この前の早い者勝ちのケーキのこと気にしてる?」
「ん?もしかしてチーズケーキと春のあまおういちごシャルショートケーキの2種類でわたしがチーズケーキを食べた時のことかな?言われるまで気づきも思い出しもしなかったよ」
「なるほど」
お題『勝ち負けなんて』
「ところで」
「ところで?」
「こういったお題は好きだったりするけど、人によって受け取りかたに幅がありそうなお題は良いね」
「幅ってどんな?」
「そうだね。『まだ』と『続く』と『物語』と3つの要素があるので、組み合わせが発生するのと、それぞれが複数の受け取りかたがある単語ってところかな」
「ふーん」
「まだ続く、というのは余分なという意味とも取れるし、余韻としても取れるし、未来に向けてという継続性とも取れたりするね」
「あー、人によって違うっていうのはそういうこと」
「あとはまだ続くは終わらないとも取れるし、まだ続くの?というのもある。そして物語は自己性と他者性のものがあって、自分が主人公なのか、他の人の物語なのか主観や視点の違いがある」
「ちょっと難しい」
「うん、物語と聞いたときに、例えば何かの本だったり誰かの物語、それは他の人の物語。それとも自分の経験、それは自分の物語という感じかな」
「つまり物語って聞いたときにお話なのか自分の経験なのかって人によって違うってことね」
「漫画とかでもまだ続くの?と思うときもあれば、もっと続いてほしいなんて思うのもあるしね」
「あー、後日譚を読みたくなるやつとそうでないのがあるか」
「最近でもないけど、後日譚をテーマにした漫画もあるしね」
「あ、それ知ってる」
お題『まだ続く物語』