書く—書いた記録

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5/9/2025, 11:43:15 AM


「このお題なんだけど」
「あ、わかった、いつものメタなやつだね」

「そうなんだけど、最初からはネタバレ感があるのでよくないね」
「ごめん」

「心が広いのでゆるそう」
「許されなかったらわたしが許さないけどね」

「んあー」
「今は新学期なのでゆるいけど」

「んあー」
「単位が取りやすい」

「んあー」
「そういった新入生も見ない顔がちらほら」

「んあー」
「……」

「それはそれはとして、メタな視点で見るとだな」
「あ、復活した」

「このお題は現実逃避じゃないか?とか?ごにょごにょ」
「これをかけと読むか、えがけと読むかでフィルタリングしていなくもないなんて思うのもメタななんかじゃないかな?」

「ここから先は、有料でっす!踊り子さんに触れたら3万円でっす!」
「ふーん、あなたには何千万だか何億請求すれば良いのかしら?」

「メタな視点で見れば」
「見れば?」

「このお題は自己言及的な視点だと、もう取り戻せない若さへの嫉妬だと思います!」
「あ、言っちゃった」



お題『夢を描け』

5/8/2025, 8:30:56 PM

「ところで」
「ところで?」

「さっきっからチャットを送っているのだが」
「そう?誰に?」

「うむ。反応がないのだ」
「しばらく待ってみたら?」

「それはそうなんだけど、ちょっと反応がないのが気になって」
「ふーん、既読スルー?」

「既読なしスルーか読んでないのかツールを使ってるのか……」
「まあ、誰にメッセージを送ってるのか知らないけど、それってわたしの前でやること?」

「ちょっと言いにくいことがあって、メッセージで伝えようとしてたりする」
『ふーん」

「そしてもちろん君をないがしろにしているつもりもない」
「目の前にいるのに、相手にしないで?」

「いや、ちょっと言いにくいことがあって」
「!」

「いや、その」
「ちょっとわたしの目を見てお話しない?」


お題『届かない……』

5/7/2025, 12:47:02 PM

「ところで」
「ところで?」

「日本語でもほかの言語でも翻訳できない言葉ってあるじゃない?」
「あー、なんか聞く。侘び寂び?」

「そう、そういったの」
「で、ところでには何?」

「今回のお題がそれっぽい」
「あ、まあメタなやつだ!」

「さっきの侘び寂びつながりて、古池やの蛙が複数形で翻訳されたりとか、文化の違いを感じるよね」
「あー、どう見てもちゃぽん、と飛び込むのは蛙一匹でしょ」

「そう、そういったニュアンスは文字だけにはなくて、文化的コンテクストがセットになっていたりする」
「なんか難しいぞ」

「例えば、日本語の果物と英語のfruit(s)は含まれている内容が違うというか、日本のかぼちゃは緑だけどpumpkinのイメージは黄色とかオレンジ色だったりとか」
「あー、それはなんとなくわかる」

「そう、それでメタな視点でみるとこのお題の『木漏れ日』もそういった言葉だったりする」
「なるほどねー」

「で、さらにメタな視点でいうと、このお題を翻訳して文を書いている人にはこの木漏れ日のニュアンスが伝わっているのかとか、英語のお題の時に英語を翻訳した日本語ではなく、日本語かされた英語でもなく、そのままの英語でお題になっているのか?そもそも出題者がそれを認識しているのかとかを考えてしまうわけだ」
「……」

「……」
「考えすぎじゃない?あと長い」

「そうかな?」
「そうだよ」

「そうか」
「こんなに天気が良くて木漏れ日が気持ちいいのに、それを楽しまないなんてもったいないでしょ」

「そういえば木漏れ日といえば、木の葉のさらさらした音も、瞼に映る優しい影、季節によるけど暖かさとかも一緒に文脈に含まれるような気がするのだが……」
「もういいから!」


お題『木漏れ日』

5/6/2025, 3:25:27 PM

「ミュージカルというか舞台で見たな」
「歌って踊るやつ?」

「そう。なかなか良かった」
「そう」

「しかしだね、こうやって話していると時空が歪んでいるのがよくわかる。といってもこの舞台は毎年やっているので、私たちというか私の年齢は不詳のままだがね」
「またメタ?みたいなことを言ってる」

「それは良いんだけど、こう、ストレートに言わないと通じないということはままある」
「そうね」

「そうでした」
「そうよ」

「ところで、今年もこのミュージカルがあるんだけど一緒に観ない?」
「まあ良いんじゃない」

「!」
「そういえば鳥の鳴き声ってラブソングかしら。天使も羽が生えてるしお仲間かもね」


お題『ラブソング』

5/5/2025, 11:21:33 AM

「そこは雪国であった」
「?」

「なんて文を書く人が『書く習慣』にそれなりにいるんじゃないかと」
「そう?」

「まあ、雪国パターンはもう固定パターンとなっているので、わかる人にはわかるトンネルを抜けるとパターンだし。この手紙を開くとパターンで、あるのは身近なそう、春の押し花なんていうのもあれば、クローゼットの先にはといった著名になったが故に多用されるパターンもある」
「ふと思ったんだけど、それって?」

「いつものように言うと、メタな視点でいえば。というやつだな」
「やっぱり」

「そういえばメタな視点でいうと今日からお題を更新している人が多い。つまり連休後半は名ばかりな可能性がある」
「ふーん?そういうものなの?」

「メタな視点でいえばそれもあり得る。としか言えないのもメタな視点だったりする」
「メタな視点って難しいのね」

「ところで」
「ところで?」

「ここに君からもらった数年前の手紙があります」
「!!!!」


お題『手紙を開くと』

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