「今日は風が強いので出かけるのはやめようと思う」
「昨日は雨で、その前は日差しが強いからだっけ?」
「そんなこと言わない」
「別にいいけど」
「……」
「……」
「いや、そこは何とか言って欲しいところで」
「なんとか」
「いや、そうじゃなくって」
「そう?」
「いや、誘ってくれたりしないの?」
「風と共に去りぬ」
「ラ行五段活用の未然形、古語に出るやつ!」
「ミッチェルでしょ」
「言われてみれば、で帰っちゃうの?」
「風と共に出かけてみる?」
お題『風と』
「関係あるかどうかは別として」
「うん、」
「日本ファルコムぽい」
「わかる」
「わからいでか」
「ピーガー」
「ビビピーガー」
「ピーガー」
「あ、なんだっけ新作だっけリメイクだっけ?」
「ピーガー」
お題『軌跡』
「今回のお題ってどうだろう」
「なんかふわっとしてる」
「でも、どうでも良い人ってお題じゃないのは含みを持たせたいからと思われる」
「あ、またメタな感じになってる」
「恋愛的にはと友人的にはと家族的なのと分かれる感じが良いね」
「なるほど」
「そして、好きでもない、嫌いでもないではなく、なれないという部分に葛藤を表すことができる」
「なるほど」
「強いて言えば、何かのドラマに影響を受けているようなお題。本かも知れないが」
「なるほど」
「ところで、わたしの話は聞いているかね?」
「なるほど」
「ところで……」
「なるほど」
「好きだし、嫌いになれないとか言っちゃったりして」
「なるほど」
「好きだし、嫌いになれないどころか大好きだけど」
「な……るほど」
「……」
「……」
お題『好きになれない、嫌いになれない』
どうも細かいことが気になってしょうがない。
なんで今回のお題には「。」が付いているんだ。「モーニング娘。」みたいじゃないか。
それにチャットだと「。」をつけたらもう終わり。堅苦しいなんて言われる時代だ。
しかもだよ、今は何時だ?雨が降ってるから夜が明けようがないじゃないか。
……。
はっ、寝落ちしていたようだ。
世が明けているが、昨日は何をしていたっけ?
お題『夜が明けた。』
「またメタ視点でとか言うんでしょう?」
「いつもと順番が逆だと?」
「ええ、マンネリ防止よ」
「いや、それはマンネリだろう」
「何事も否定から入るのは良くないわ」
「ぐぬぬ」
「ふふふ」
「ところで、今回のお題だが前回のお題と繋がっているとは思わないか?」
「言われてみれば」
「こういった似たのが続くのには理由がある。同じタイミングで作ったり、考えたりすると同じような傾向があるのだ」
「つまり?」
「中の人が連休か連勤かはわからないがお題については休み前にまとめて考えたということだ」
「なるほど」
「ところでだね」
「なあに?」
「やはり距離が近い気がするのだが」
「そう?」
「いや、嫌ではない」
「ふーん?本音は?」
「むしろ好ましいがそろそろ暑くなってくるのでなんとも言いがたい」
「離れたら冷めるものじゃない?」
「まさかのダブルミーニング!」
「?」
「やっぱりよくわかってなかった!」
「だから何?」
「ちょっと安心した。偽物かと思った」
「よくわからないけど、馬鹿にしてるでしょ!」
「やっぱりちょっと頭が良くなってる!」
「ちょっとじゃなくてすごく馬鹿にしてるのは分かるってば!」
「まあ、まあ、ところで暑いのでアイスとかどうだい?」
「それは食べるけど」
「これは近くても近くなくても蕩けてしまうな」
「?」
「いや、なんでもない」
「?」
お題『どんなに離れていても』