ずっとここにいるけど、私には秘密がある。
とても人気者だけど、お化粧をしている時だけ。
普段はすっぴんなのでほとんど見向きもされない。
でも、気分が浮かれるとお化粧をしてちやほやされたくなる。こんなのが秘密?
こんなのは秘密でもなんでもない。
私が人気者になる秘密のひとつが浮かれたときにするお化粧?もしかしたらそうかも知れないけど、それは私にとって秘密ではないのだ。
昔に、どのくらい前か忘れちゃったけど、わたしがここに運ばれて来たとき、それが、そのことが秘密なのだ。
私の秘密?いえ、あの人の秘密。
私が綺麗に咲くようになったのは、あるものが埋められているからだ。
それはあの人の秘密。
お題『桜』
やっぱり幸せだったんだ。あのとき一緒にご飯を食べて、「おいしいね」ってそんな毎日が。
しばらくそれもできなくなっちゃったけど、もうすぐ、もうすぐ。
この子が生まれたら、もっと幸せになれそう。
3人で「おいしいね」ができるんだもの。
お題『君と』
そういえば大きな声をあまり出さなくなった。小さな時は、海に向かって「バカヤロー!」って言ったし、山に向かって「ヤッホー!」も言ったのに。
じゃあ、大人になった僕は空に向かって何を言ったら良いだろうか。おはようかな、こんにちはかな?
でもあれだな、夏の花火で「たまやー!」「かぎやー!」かな。一度、言ってみたい。
ちょっと恥ずかしいけど。
お題『空に向かって』
春だねっていう感じがするのは日本だからかな。なぜか4月始まりが多い日本。冬は寒いから移動できないからかもしれない。移動する人は少数派だから、単に寒いからだけかも。
それと誤字が多いのも。始めと初め。
さて、どちらの「はじめまして」かな。
春風と共にくるのは。
「はじめまして」
「さよなら」だと、どういう意味なの?って思うことがあるけど、「またね」っていうと次があるんだなって思える。あたりまえなのかな?
言葉によって違う気もする。英語でさよならってgood bye だけど、スターウォーズのMay the Force be with youみたいな感じの、God be with youでしょう?
なんか別れの、旅立ちを思い出させる感じがあって、祝福なんだけど、次がないかもしれないような悲しさがある。
中国語だと再見でまたね!みたいな感じがする。文化の違いなのかな。
でも、無邪気な私にはどんな気持ちで「またね!」と言ったあの人が、あのときどんなことを思っていたなんて全く考えてなかった。
大人になって、何十年かぶりに会ったときに、やっと気づいたのだった。
お題『またね!』