私の願いはたった一つで、それはいつか必ず叶うもの。
早く来ないかな、なんて願いながらも。
まだ叶わないでほしい、と思ってしまう。
そう、出来ることなら。
風に散る葉や花弁のように。
砕けて散っていく波しぶきのように。
夜空に走る一条のプラズマのように。
跡形もなく。
テーマ「流れ星に願いを」
そろそろ地方から首都圏への移民を禁止にしてほしい。
傍若無人な田舎者が増えて困る、野中の一本道みたいに人通りの多い住宅街を車を飛ばしてくるわ。
深夜に地方出身者でつるんで酔っぱらい、他人の家の前で騒いだりたむろしたりする。ホント迷惑
謎の田舎ルールを持ち出して、返り討ちにあって殺されちゃうようなバカな子供も居なくなるし。
良いことづくめじゃない。
みんな出身地に送還してやりたい。
そうすれば人口過密も地方の過疎化も解消されて、地元で起業したり就職して、地域も潤う。
ふるさと納税に此方の税収をパクられたりしないですむ。
家も広くなるし、大きな音を立てても誰にも文句は言われない。
ペットも好きな動物を飼える。
金曜の夜からブーブーブーブー五月蝿い珍走団の連中も消え失せることだろう。
そういう法律、早く出来ないかなあ。
無理か。
テーマ「ルール」
昨日はショパン、おとといはラフマニノフ。
でも今日はモーツァルトだった。
明日はどうだろう?
ベートーベンかな?
もしかしたら、ワーグナー?
いや、久石譲かもしれないな!
テーマ「今日の心模様」
起き抜けに淹れた一杯のコーヒーにサラサラと砂糖を一さじ入れて、換気のために少しだけ開けた掃き出し窓からベランダへと出る。
ベランダの柵に凭れかかりながら、眼前に広がる赤紫色の朝焼けを眺めた。
そろそろ鞄に折りたたみ傘を入れておこうかなぁ、と手にしたコーヒーを一口啜り。
即座に口の中からコーヒーを吐き出した。
慌ててキッチンのカウンターの上に置いた砂糖の容器を開けると、一つまみペロッと舐めて中身を確認。
塩っ!!
テーマ「たとえ間違いだったとしても」
どうしてこうなってしまったんだろう。
私の胸に馬乗りになった君が包丁を握りしめている。
嗚呼“今日”はこんな結末なのかと、満面の笑みを浮かべる君に、私は慟哭した。
どうすれば良いのか、どうすれば良かったのか、もう私には分からない。
この現象の始まりの原因も理由も、私にはもう分からなかった。
君は覚えているのだろうか、そう問いかける間もなく“今日”は終わってしまった。
嗚呼、また、始まってしまう。
君を助けることが出来ない“今日”が、また――。
テーマ「雫」