どうしてこうなってしまったんだろう。
私の胸に馬乗りになった君が包丁を握りしめている。
嗚呼“今日”はこんな結末なのかと、満面の笑みを浮かべる君に、私は慟哭した。
どうすれば良いのか、どうすれば良かったのか、もう私には分からない。
この現象の始まりの原因も理由も、私にはもう分からなかった。
君は覚えているのだろうか、そう問いかける間もなく“今日”は終わってしまった。
嗚呼、また、始まってしまう。
君を助けることが出来ない“今日”が、また――。
テーマ「雫」
4/21/2024, 4:42:26 PM