起き抜けに淹れた一杯のコーヒーにサラサラと砂糖を一さじ入れて、換気のために少しだけ開けた掃き出し窓からベランダへと出る。ベランダの柵に凭れかかりながら、眼前に広がる赤紫色の朝焼けを眺めた。そろそろ鞄に折りたたみ傘を入れておこうかなぁ、と手にしたコーヒーを一口啜り。即座に口の中からコーヒーを吐き出した。慌ててキッチンのカウンターの上に置いた砂糖の容器を開けると、一つまみペロッと舐めて中身を確認。塩っ!!テーマ「たとえ間違いだったとしても」
4/22/2024, 5:54:02 PM