[冬になったら]
冬になったら雪だるまを作ろう。
それが俺の昔からの夢だ。
全ては秋が悪いのだ。食の秋。
俺は自分が雪だるまになりたいなんて
一度も願ったことは無いのに。
はなればなれ
私の名前は橘。今日は一流の声優サトシとレコーディングをしにきている。
橘「さつき待つ 花橘の 香をかげば…」
サトシのような一流の声優を目指して日々努力をしている。
?「すみませーん」
誰だろう。こんなレコーディングスタジオに来るなんて凄腕の声優に違いない。
?「あの、ヒデキと申します。ここはレコーディングスタジオですか?」
橘「はい、そうですけど、」
ヒデキ「さっきから聞いてたんだけど、素晴らしい声だね」
橘「ありがとうございます」
今までそんな事を言われたのは初めてだ。私はヒデキを好きになりそうだった。
ヒデキ「いやーー近代化の象徴だね〜!ホント授業に使うのに持って来いだよ!レコーディング技術が発達するにつれて声というものを身体から引き剥がすことができるようになったんだよね!身体性を失った声にも内面性があるから、ここで主体は、その声にあるんか?それとも身体にあるんか?どっちだと思う?」
橘「え?何言ってるんですか?……えーっと、声の方ですか?」
ヒデキ「………ほんまの、お前ヤバいで。……はい三澤。」
三澤「どっちとも言えると思います」
ヒデキ「橘、お前ホンマの、ちゃんと考えて言ったほうがええで。」
橘「マジで何なんだこいつは」
ヒデキ「俺?野球選手よ」
橘「聞いたことない名前っすねー」
ヒデキ「俺の応援歌とか知らんか?」
♪安打〜は近代〜大量生産〜
技術〜は前近代〜
新たな扉を開け〜
後近代タカヤマー!
ポスト!モダン!た・か・や・ま
橘「いや知らねえよ」
ヒデキ「……お前ホンマものしらんのー!ちったーニュースとかみんのん!」
その後ヒデキは瞬く間に追い出された。
外では争う声が聞こえる。
中国の上海がどうの、とか俺なんかお前に悪いことしたかー?とか、隣のクラスの佐藤輝がどうの、とか世の中は物騒なことばかりだ。
こうやって悩むのも近代を生きる我々の特徴なんだろうか。
花畑
わあ~!綺麗な花だね〜!!
そう彼女は俺に告げる。
でも君のほうがキレイだよ!
俺は彼女にそう伝える。
ありがとう
嬉しそうに彼女は微笑んだ。
(今なら行ける!)
そう決心した俺は、
僕と結婚して下さい!
戸惑う彼女の目には喜びの感情が溢れていた。
…というのは俺の妄想だったみたいだ
え?嫌ですけど。
僕の頭には知らないうちに、壮大なお花畑が完成されていたのである。
その後俺は絞め殺され、天国へと行くことになった。
もうこんな世界は嫌だ。天国に行ったら、今日のことも忘れられる。
徐々に天国が見えてくる
あーー天国に来れて良かったよ。
だが、想像とは違っていた
目の前には壮大なお花畑が広がっていたのである
花畑を見るだけで、あのときの記憶が蘇ってくる
地獄へようこそ。
花畑の横にあるベンチには、大勢の悪魔たちが腰掛けていた
香水
こちら!なんと!フルーチェアンドバーナーナーの香水でございます!
見た目はフィリピン産のバナナ!
中身はフルーチェのようなベタつき!
一度付着すると、二度と取れません!!
万が一付着した場合は舐めて洗浄し、かかりつけのネイティブにご連絡ください。
ご使用方法
1.まず枝からバナナをもぎ取って下
さい。
2.ちょっと眠いんで寝ますね〜!w
3.安全に十分留意してご使用くださ
い。
〈最初から決まってた〉
負けました。
対局相手が頭を下げる。
少しの沈黙があり、相手が口を開く
この51手目が局面を左右したんですかね。
俺は答える
いや~あんた弱いんで勝負は最初から決まってましたよwww
俺はそれから、その道場から出禁となった