小さな愛
例えば、それはちっぽけなものかもしれない。
だけど、それのひとつひとつがきっと誰かにとっては大切なものだろうから。
少しずつそれを君と一緒に、積み重ねて歩いて行こうと思う。
空はこんなにも
君と一緒なら僕はどこにだって行けるんだよ。
雨上がりの晴れた空はこんなにも青くって、どこまでも広がっているんだから。
嫌な宿題とか全部忘れて2人手を繋いでどこか遠くに歩いて行こうかって笑い合って。
君と一緒なら僕はどこまでだってついていくから。
だから君が逃げ出したくなったなら、その時は僕のことを頼ってね。
子供の頃の夢
小さな頃、大人になったら自分はどんなことがやりたいのか、よく君と話してたよね。
ケーキ屋さん、お花屋さん、飛行機のパイロット、新幹線の運転手。
いろいろな夢を持つことができて、自分はどんな大人になれるのだろうとか毎日そんなことばかりを考えていた。
でも、成長したら、そんな子どもの頃の夢は叶わないんだから捨てなさいって大人たちには言われて。
いつまでも夢を持つことは諦めなさいって怒られて。
君も、「いつまでも夢なんか持っていたって生きづらいだけでしょう?」って
多分、君や大人たちが言ってることは正しいんだと思う。
だけど、大人になるからってその夢を捨ててしまったら、僕は多分もう君と小さい頃感じたその気持ちがなんだったのか、どうして大切だったのかわからなくなってしまうから。
だからもう少しだけ、簡単なことじゃないかもしれないけれど、僕は僕の夢を追い続けてみるよ。
そうしたら、君に胸を張って会いに行こうと思う。
どこにも行かないで
君はいつか、僕のことを置いてずっと遠くに行ってしまうのだろうね。
そしたら僕はひとりぼっちになってしまって、君といたこの場所から動けずに毎日を過ごすのだろう。
でも、「どこにも行かないで」なんて言葉は君への足枷になってしまうから。
君を縛るようなことはしたくないから、その時は「なんでもない」って嘘をついて、「また今度」と笑って君を見送るよ。
君の背中を追って
いつからだろう、隣にいたはずの君の背中を追いかけるようになったのは。
昔は2人で笑い合っていたのに、いつのまにか君はずっと先を歩いていて。
「置いていかないで」の一言も言えないまま僕はただ君を追いかけることしかできなかった。
もう君の背中はほとんど見えないくらい僕たちの間には差が開いてしまったけど、それでも君の背中を追いかけるのを諦められないでいる。
いつか君に追いつくことができたのなら、その時はまた一緒に笑い合いたい。