zene

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11/2/2024, 11:40:11 AM

眠ってしまう前に私はあなたのことを思い出す。きっとこの眠りについてしまえば、私は二度と目覚めることは無いと思うから。だから今のうちにしっかり胸に焼き付けておく。忘れてしまわないように。夢の中でも会えるように。
何度かそう唱えたあと、ふぅと息を吐く。よし、心の準備は出来た。そうやって私は覚悟を決め、ゆっくりと目を瞑った。
覚めることなどない、永遠の眠りに。

zene

11/1/2024, 12:46:37 PM

よく、「永遠の愛」とか、「永遠の命」とか言うけど、そんなものないよ。
だって人はいつか必ず死ぬんだから。

あのね、永遠っていうのは現実を受け入れられない人達が見るおとぎ話なの。

そんなもの望んだってどうにもならない。
悲しいけど、それが現実ってもん。
私、知っちゃったんだ。永遠なんてないんだって。

これは永遠を夢みた少女の話。
本当は誰よりも永遠を望んだ哀れな少女の話。

zene

10/31/2024, 12:40:42 PM

私はみんな大っ嫌い。ママもパパも友達も先生も。みんなみんな大っ嫌い。気づけば私はナイフを持っていた。 あのね、大っ嫌いなものはみんなわたしのお人形になっちゃえばいいの。そしたら私は幸せでいられるもん。ずっと、ずーっと永遠にね。
少女は血まみれの顔で笑った。年相応のあどけなさをもって。

これでよかったんだ。だってこれこそが私の理想郷だから。

少女の目から涙が一粒、零れ落ちた。

zene

10/30/2024, 12:32:03 PM

ねえ、あの時のこと、覚えてる?
2人で笑いあったあの時。今となっては懐かしいな。
けれどあのころの私たちはもう居ない。
それぞれ別の道を歩んだから。
でも、後悔はしてない。だって今まで一緒に歩んできたその事実こそが私にとって何よりもたからものだから。

離れてしまうのは確かに寂しいけど、私はおんなじくらい嬉しいよ。もう、あの頃の思い出はすっかり色あせてしまったけど、いつかまた2人で「懐かしいね」って笑える日が来ますように。

zene


10/29/2024, 10:31:34 AM

これは君とのもうひとつのストーリー。
私たちは何度でも生まれ変わる。
これは魂のお話。

私は生まれつき病弱でみんなと同じような生活ができなかった。そんなとき、君だけが私のそばにいてくれた。あなたは私に何度も好きだよって伝えてくれた。


けれど、私が君の気持ちに応えることは出来なかった。

数日後私は死んでしまった。急に容態が悪化したのだ。最後の私の姿はとても醜い姿をしていた。
それでも、たった1人、君だけが最後まで一緒にいてくれた。すごく嬉しかった。でも複雑だった。
なんでって、、、、だって私の後君も後を追ってきたじゃん。もう、忘れちゃったの?(笑)

2人で手を取り合う。次はどんな人生になるかな。
ふふふ。とっても楽しみだね。

さあここから君とのもうひとつの物語が始まる。

zene

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