私はみんな大っ嫌い。ママもパパも友達も先生も。みんなみんな大っ嫌い。気づけば私はナイフを持っていた。 あのね、大っ嫌いなものはみんなわたしのお人形になっちゃえばいいの。そしたら私は幸せでいられるもん。ずっと、ずーっと永遠にね。
少女は血まみれの顔で笑った。年相応のあどけなさをもって。
これでよかったんだ。だってこれこそが私の理想郷だから。
少女の目から涙が一粒、零れ落ちた。
zene
10/31/2024, 12:40:42 PM