たった1つの希望
どこか懐かしい
雨のにおいがした
ぽつり、ぽつり、と水滴が落ちる教室の窓
雨は 何か大切なことを伝えてくる
灰色に染まる校庭
傘もささずに立つ君をみた瞬間
ふいに 胸が
遠い時代の名前を呼んだ
雨に打たれながら並んでいた記憶
戦火の中で、手を離した記憶
約束を、果たせなかった記憶
「——やっと会えた」
たった1つの希望 それは…
「君を必ず見つける」
込み上げてくるこの愛しさが
一滴ずつ
僕の鼓動に落ちてくる
しとしと、強まる雨
その激しさが、
私の胸の奥を叩く
誰もいない校庭の真ん中で、
私はひとり、雨に打たれる
雨は いつも何かを伝えようとしている
——そのとき
昇降口の影から、あなたが現れる
雨を裂くように、まっすぐこちらへ歩いてくる
目が合った瞬間、
世界が軋んだ
炎の匂い
崩れ落ちる城壁
雨ではなく、灰が降る空
あなたは鎧を纏い
私はあなたの袖を握りしめる
「生まれ変わっても、必ず見つける」
あのとき、血に濡れた手で
そう誓ったあなたの声は遠い記憶
でも——
あなたは、今世では手を伸ばす
「もう、離さない」
震える声は、
前世で途切れた続きだった
私は、濡れた制服のまま頷く
今度こそ
戦も、時代も、何も奪えない未来を
二人で
同情
あなたの涙を見たとき
私の心音は
小さくきしんだ
「かわいそう」とつぶやく声は
風のようにやさしいけれど
どこか遠くから吹いているようで
あなたに届いているの?
ほんとうは
となりに座って
同じ高さで
静かに息をしたい
涙をぬぐうかわりに
その涙が落ちる音を
いっしょに聞きたい
同情は
差し出す手
でも
ほんとうのやさしさは
そっと隣にいること
あなたの空の色を
決めつけずに
ただ
見上げること
溢れる気持ち
「好きです」を、
君に伝えようと思っていたのに
言葉にできなくて
メールで伝えようかと考えても
送信できない
この3年間 君の事が 好きで
友達以上の気持ちを ずっと秘めていた
君は私を友達としか思っていないと知っていたから
告白する勇気もないのに
私以外の子と楽しく話している姿に
勝手にヤキモチして
隣に居るだけで満足なんだと誤魔化してばかり
本当は
私を見て欲しかった
私と同じ気持ちでいて欲しかった
だけど
卒業式まで後1ヶ月
君は 彼女に告白したと私に伝えた
幸せそうな顔が こんなに切ない
「どうしよう‥‥もう、告白できないよ」
安心と不安
「私は待つ」
いつか
「私」を見つけてくれる人を
「私」を認めてくれる人を
「私」という個体があって 名前があって 人生があって 生活があって
安心を求めて
ひっそりと息をしていることを
知って欲しい
「寂しい‥」
いつも独りで
空気のような存在で
平気だと思うこともあれば
誰かに寄りかかりたい
「私」に話しかけて欲しいと
願う事もある
「怖い‥」
誰も私を見てくれないのが
ここにいると心は叫んでいるのに
誰に向ければいいのかさえわからない
だから
叫ぶことを躊躇する
どうしようもなく不安はつきまとう日々
そして
お布団にくるまって
泣きながら
今日も「私」は自虐に酔いしれる
海の底
ふと、海を眺めたいと思うことがある
波の音が聴きたいな。と‥‥
そんな時は 時間をつくって海に会いにいく
まるで 大事な人に会いにいくように
自分と対峙するように
心を傾ける時間を必要とするように
海とは不思議な場所
潮の匂いと押し寄せる波の音が 私の空想を掻き立てる
海の底とはどの様な形状をしているのか?
本当に底はあるんだろうか?
地球は丸いから、海の水がこぼれないないように北極と南極の大陸が蓋をしているなんて事も考えたり、地球のコアの周りを魚達が旋回して泳いでいるのかもとか‥‥
深海魚は少しの酸素でも生きていける
人間より遥かに進化してる生き物だな…
人魚っているかもしれない 宇宙人かもな
空想し始めると止まらない
海は未知で底がしれないから
怖い
でもなぜか惹かれる場所
海とは不思議な場所