月夜
満月が明るい夜
神秘的な感じがして好きだ。
月明かりに照らされながら歩く夜道
影が濃く出るのにも、気分が上がる。
こんな夜には、不思議な出来事でも
起こらないだろうか。
ひっそり影に妖精や小人がいないかな…
なんて、幼稚なことを考えてみたり。
昔からそういう事を考え
空想話を頭の中で膨らませるのが好きだった。
いい大人になった今も。
月夜の晩には
魔法がたくさん使われていて
いつにも増して、幸せな夢を見れる人達が
たくさんいて
みんな、翌日にはスッキリ幸せに
起きられるんじゃないかと…思いながら
私は、眠りにつくのだった。
乙女な発想かもしれない…クスッと笑いながら。
大好きな君に
会えるなら、毎日の仕事だって頑張れる。
なんにもなかった僕の心に
君と出会ってから、春が来たように
ぽかぽかして、ものすごく頑張る力が湧いた。
周りの同僚からも
「人が変わったみたいだな。」
「何があったんだ?」
…て驚かれるようになったんだよ。
君に会って話したら、なんて言ってくれるだろう?
喜んでくれるだろうか?
後、2週間で会いに行ける。
この日を休みにしたんだから、準備は完璧だよ。
あぁ、楽しみ過ぎる!早くこの日よ来い!
ライブの後の握手会…眠れるだろうか?
ドキドキ…今からしているよ。
早く大好きな君に会いに行きたい!
たった1つの希望
…てなんだろう?
私は、なんの為に戦ってるんだ?
富の為でもない、名声が欲しいでもない
ただ、ただ…この世界の平和を保つ為に
みんなの笑顔を守る為に…
戦っているんだ。
私だって怖い…手や足が震える事もある。
それでも
怖い悪とも戦って、自分の体に傷がつこうとも
多くの人の安心した生活と笑顔を取り戻す為に
私は、耐える。弱音なんて吐くな!
歯を食いしばり、1歩ずつ前に足を動かせ!
1つの希望になる為に…
私はヒーローでい続ける。。
君は今…なにを見てる?
物憂げな顔をして、ずっと窓の外見てるね。
雨…だよ?
もう、僕の話は興味無い…聞こえてないね。
だから、僕も黙ってしまう。
同じ窓の外を見る。
もう、窓越しにも目が合わない。
…ズルいなぁ。君からは伝えないんだ。
わかったよ、いつでも悪者は僕だ。
だから、自由にしてあげる。
「僕達、終わりにしようか。」
その言葉を聞いた君の表情は忘れない。
君は今…なにを見てる??
物憂げな空
朝、この空を見ると憂鬱になる。
青空見える、晴れた朝が好きだから。
気分も変わる。
思い出したくない事も思い出す。
こんな日だった。大学生から社会人へとなった頃
『俺、別れたい。お前は俺いなくても大丈夫だ
よ。強いんだよお前は。』
そんな感じに、5年付き合った同い年の彼とは終わ
った。
あれから、私は恋愛が出来ない。
どうしたら、男性が喜ぶか、守りたくなるか
分からなくなったからだ。
そんな事を鬱々と考えながら、気付けば会社の前。
部署へ向かうエレベーター待ちをしてると
「永峰、おはよう。…ん?元気ないのか?」
上司で大学の先輩の、香山課長が挨拶してきた。
「課長!おはようございます。…元気ですよ?」
笑顔を一生懸命作りながら、見上げる。
「ぷっ…作り笑顔じゃないか。」
「まあ、なにかあれば相談しろよ。お前は1人抱え
込むから。」
そう言い終わると、エレベーターが到着した。
みんなの流れに合わせながら、乗り込む。
課長とは、離れたが
さっきの一言が妙に嬉しく、にんまりしてしまった
久しぶりの感覚…くすぐったい感覚。
物憂げな空の朝も悪くないかもしれない。