安らかな瞳
素敵な響きの言葉だけれど、何故だか上手く想像出来なかった。
実際に安らかな瞳をした人にはあまり会ったことがないからかもしれない。
唯一思い浮かんだのは、仏像くらいだった。
その仏像も、よく見ると辛うじてうっすら目を開いているのが分かるくらいで瞳と言えるかは怪しい。
調べるとそもそも目を完全に閉じている仏像の方が多い気がする。
目を開けている仏像は大抵険しいお顔をしていた。
安らかな、という言葉からはどうしても死を連想してしまう。
普段あまり使う機会がない言葉だからか、
最期に見た満面の笑みのまま眠っているようなあの人の顔が目に焼き付いているからか。
きっとこれから色々な人に出会えば、
この言葉の意味をしっかりと理解できるようになるのだろう。
月夜
帰り道に月が綺麗だと、つい何度も眺めてしまう。
昨夜は月の周りにほんわりと光の輪ができていて、なんとも神秘的だった。
月は見るたび表情を変えてくれるので面白い。
同じ満月でも静かに佇んでいたり、美しいのにどこか異様な感じがしたり。
月が大きいとうさぎを探したくなってしまうけれど目を凝らしても月の模様まではよく視えない。
目がよかった小さな頃に眺めておけばよかったと少し後悔した。
欲望
どういう訳か、何かに夢中な人達は好きなものが関わってくると一般的な感覚を失う。
その感覚を知りたい時には、何かのオタクが集まる場所に飛び込んでみれば実感することができる。
私は、学校の温室の管理などを担うサークルに入っている。
大学の農学部のあるキャンパスのサークルだからかもしれないけれど、
軽い気持ちで入ってから、周囲の植物に対する熱量に驚いた。
例えば、部屋に植物を置きすぎて生活スペースがなくなり、もう1部屋借りたにも関わらず置く場所がなくなって電子レンジを買えなかったり、
年に数十万円を蘭に費やして、これはもう賭けと一緒だからとよく分からないことを言っていたりする
そういう人達のお話を聞くと、好きなものの面白さを熟知しているので本当に楽しい。
そこまで何かを好きになれることや興味を持てることはすごいことだと思う。
その面白さをもっと理解できるようになる頃には、今とは世界が少し違って見えるのかもしれない。
今日、出版社のオンラインショップで既に特典付きで購入していた本を
別の種類の特典欲しさにもう1冊近くの書店で
手に入れた私にもその素質はあると信じている。
遠くの街へ
想いを馳せてみる
遠い昔に行ったことがあるかもしれない場所
生まれた時ある人に、縁があると言われた場所
本当なのかは分からないけれど、
なんとなく信じてみたいと思った
行っても何も変わらないかもしれないけれど
一般的で現実からはあまり外れない毎日の中にある
非現実的なものの一つだから
現実逃避
必要なことだと思う。
逃げないと心が壊れてしまうと感じた時には
大事なことも一度ぽいっとして
復活したらまた戻ればいい。
人よりも心が疲れるのが早くてもいい。
違うのが当たり前。
いつも課題に追われる時期になると
そう思いながら漫画や小説に逃げる。
とりあえず締め切りまでに終わればいい。
途中経過は関係ないから…