星屑

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11/12/2022, 9:57:05 AM

飛べない翼

養鶏場のような場所で
飼っている鶏を見せてもらったことがある。

ずっと狭いところに閉じ込められて
自分だったら気が滅入ってしまうなと思ったけれど

きっとあの子達は外の世界すら知らないのだろう。

そう考えると、小屋の中の鶏のように
私にも知らない世界があるのだとしたら

人生のかなりの部分損していることになるのかも
しれない。

色々なところに目を向ければ
自分の世界を少しでも広げることができる気がする

11/11/2022, 8:48:14 AM

ススキ

人通りのない道を歩いていると
日の光があたって輝くそれを見つけた。

一斉に風に揺られる姿がなんとも魅力的で

持って帰って飾れないだろうかなどと思ってしまう程だった。

けれど、きっと
この場所で見るからこその美しさなのだと気づいて

そっとその光景を目に焼きつけた。

いつだったか知り合いが教えてくれた。
ススキの葉の中央には白い線が通っているのだと。

見知った植物だと思っていたのに
細かいところまでは見ていなかったのだと気づいて
はっとしたのを今でも覚えている。

道端の小さな雑草にも名前があって、
たくさん生えていれば土に栄養があることを教えてくれる。

普段見ていなかった、身近で小さなものほど
新しい発見を与えてくれるかもしれない。






11/5/2022, 9:38:04 AM

哀愁をそそる
秋の夜道。

こんな帰り道には月を眺めたくなる。

見上げた月は、
朧月のようにぼんやりとしているわけではなく
けれどもいい具合に雲がかかって

なんとも言えない存在感を放っていた。

ただ美しいだけのようなのに、
物悲しい気持ちがおこるのはなぜなのだろう。

きっと、人の心は複雑で
たとえそれが自分のものでも全てを知ることはできないのだろう。

11/3/2022, 9:43:24 AM

眠りにつく前に

ひとり静かな暗闇の中に
よく過去の出来事が浮かび上がってくる。

普段は騒がしく忙しない毎日の中に
うまく溶け込んでいて出てこないくせに。

楽しい思い出も月日が経ってから思い返すと
なぜだかすこし寂しくて切なくなることがある。

思い出の中の人達は
今は簡単には会えなかったり
二度と会えなくなってしまったりした人ばかりで

今思い出しても何かが解決するわけではないのに
無駄に睡眠時間が削られてしまう、
早く寝なければ

そんなことをふと思ってまた目を閉じてみる。

11/2/2022, 9:35:58 AM

永遠に

今ここに自分がいるという事実は変わらない。

今の私の気持ちも今の私のものだから
未来の自分にだって変えられない。

変えられないからこそ慎重になりたい。
未来に消えない傷をなるべく残さないように。

今の自分の気持ちを今の自分が
一番よく聞いてあげられるように。

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