あんたってほんとバカだよね。あたしに生きろって言ったくせに、先にいくなんてさ。あんたはいつもあたしに生きて欲しいって言ってたけど、そんなのあたしだって同じだったんだよ。あんたがあたしに生きてて欲しいって思うのと同じかそれ以上に、あたしもあんたに生きてて欲しかったんだよ。それなのにあんただけ先にいくなんて、あんたって本当にバカみたい。
テーマ:バカみたい
透明な街に僕と妹の二人きり。人間は僕たち以外一人もいない。食べ物は色んな建物を回って毎日少しずつ貰って生活してる。
そんなある日、僕たちは見つけてしまったんだ。地下に続く透明じゃない建物を。
テーマ:二人ぼっち
全力で笑い、全力で泣き、全力で怒り、全力で生きろ!
この現実という、人生という、短い夢から醒めてしまうその前に!
テーマ:夢が醒める前に
僕はよく自分の中で“新しい”ものに出会うと胸が高鳴る。
初めて行く場所、初めて“しる”こと、初めて聞くこと、初めて見ること。
同時に好きな物には何度でも胸が高鳴る。
好きな場所、好きな本、好きな音楽、好きな映画やアニメ。
“しらない”を“しる”ということは、僕にとって冒険と同じだ。ドキドキとワクワクとほんの少しの不安と恐怖。
初めて行く場所っていうのは、旅行もそうだし、近場だってそうだ。自分の育った街の中だって意外と知らないことだらけ。そんな場所を歩いて探索するのが好きだ。車とかで移動してたら、きっと見逃してしまうような、忘れてしまうような、そんな小さなときめきが街の中にはたくさん隠れてる。
“しる”ということも、本を読むことも、映画やアニメを見ることも、人と話すことも、音楽を聴くことも。僕にとっては全部、小さいかもしれないけれど、他の人からは見えないかもしれないけれど、たくさんのときめきで溢れている。
だから、本を読むことも、音楽を聴くことも、映画やアニメを見ることも、外へ出かけることも、人と話すことも好きだ。
とはいえ、体力がないせいであまり長く散歩はできないし、話すのも聞くのも上手くはないから人と話すこともあまり多くはないのだけれど。
僕が僕らしく生きていられるとき、それがきっと一番胸が高鳴っているときなんだろう。
テーマ:胸が高鳴る
世の中さ、好きなことを仕事にすればいい、とか、何にでもなれる、とか言うけどさ。実際のところそう簡単じゃなくて、得意なこと、苦手なこと、頑張ったら何とかなること、どうやったってなんともならないこと。いっぱいあるわけで。どんなに頑張ったって上には上がいて、下には下がいて。人間全員がナンバーワンでオンリーワンなんて割と綺麗事と言えば綺麗事で。そりゃ大まかに見ればオンリーワンかもしれないけれど、ナンバーワンではなくて。そもそも学校だって仕方ないのかもしれないけど、順番を競わなきゃいけないし。それこそ、勉強面でのテストなり、内申点なり、成績なり、体育面での体力テストなり、記録なり、なんなり。そんなこんなで競わされてきて、いざ大人になってみればみんな並んで仲良くゴール。それぞれナンバーワン。そんなの急に言われたって対応出来っこない。その上、学校では化粧はダメって言うくせに、社会に出た途端に化粧はマナーって言われ出す。これっていっそ面白いなと思うのです。
テーマ:不条理