緋鞠

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3/11/2024, 12:56:48 PM

雨の降る暗い街の片隅。寒さに震える体を抱きしめながら、路上で眠る。あの人は、そんな退屈な日々に光をくれた。色をつけてくれた。あの人はマフィアっていう組織の一番偉い人らしい。本当はとても怖い人と誰かが言っていた。でも、僕にはとても優しくしてくれた。住む家も、食べ物も、服もくれた。知らないことばかりの僕にたくさんのことを教えてくれた。しかし、そんな穏やかな日も長くは続かなかった。
ある日、用事で街に出ていた僕を出迎えたのは、荒らされた家と既に冷たくなったあの人だった。ずっと後になってから知ったことだが、あの日僕が出かけたあとあの人に恨みを持っていた人たちが襲撃を仕掛けたらしい。
そして、あの日から僕は女であることを捨てた。髪を短くして、あの人がいた組織に入ってとにかく訓練を重ねた。
あの運命の日から数年が経った今、僕はとうとうあの人と同じ場所に、この組織のトップに立つ。
さぁ、僕の復讐劇の始まりだ

テーマ:平穏な日常

作者のつぶやき
平穏とは……?な作品になってしまった。ちょっとシリアスチックになっちゃうのは癖なのだろうか。あと、やっぱり僕って言わせちゃう。まぁ、私は好きなのでいいんです。

3/10/2024, 12:58:43 PM

外の世界のことなんて知らない。私には彼のいる世界があればいい。彼のいる世界があればそれで幸せ。彼からの愛があれば、それで幸せ。他の人からどう見えるかなんてどうでもいい。今日もこの部屋に彼が帰ってきてくれたなら、私の世界は今日も平和。

テーマ:愛と平和

3/9/2024, 2:02:11 PM

過去が僕に語り掛けてくる。お前は本当にそのままでいいのか、と。
お前のやりたいことは本当にそれなのか、と。
お前はそこまでの人間なのか、と。
でも僕には分からないのだ。僕がそのままでいいのか、やりたいことがなんなのか、僕がどこまでやれるのか。僕は何一つ分からない。ただただ何一つわからないまま、焦りとともに歩かされている。僕が何者か、何をしたいのか、どこへ向かっているのか。何一つわからないまま。それでも歩けと過去は僕を急かし続ける。
でも、だからこそ僕は好きを大事に抱えていたい。
読書は好きだ。僕を知らない世界に連れていってくれるから。と言っても、自己啓発本だとか、いわゆる論説文みたいなのは好きじゃないけど。
ゲームは好きだ。現実を忘れさせてくれるから。特にRPG系はいいよね。僕も主人公と一緒に冒険してるみたいで。
音楽は好きだ。特に歌うことが好き。僕はちっちゃい頃から音楽が好きなんだ。ピアノも長く習ってたし、中学時代は吹奏楽部だったし。だから、音楽を聴くことで色んなことを知った。学んだことが多すぎて、具体例が出てこないのが悲しいけどね。自分の感情を理解する手段のうちの一つ。
アニメは好きだ。これは読書とも近いんだけど、僕を知らない世界に連れていってくれるからね。実際にキャラクターたちが、動き話し生きている。自分の目の前で繰り広げられる冒険譚。浪漫があっていいよね。僕は大好き。
演劇は好きだ。僕、これでも演劇部経験者なんだよ。まぁ、役者はあんまり上手くないんだけど。裏方が好きだったのもあって、基本的に裏方専門だったし。舞台はなまもの、とか、Show must go on、とか色んな言葉があるけど、本当にその通りだと思う。同じ脚本、同じ役者でもやる度にちょっとずつ違うし、演出が変わればもっと変わる。その上、本番前ってすっごく緊張する。でも、それがすっごく楽しい。あのピリッとした緊張感は何回味わっても新鮮で好き。開演前のブザーが鳴った瞬間とかドキドキとワクワクでたまらないよ。自分の手で劇に音が付いて、彩られていく感覚、とかね。
演劇とか舞台を作る側も楽しくて好きだけど見る側ももちろん好きだ。安定した高いクオリティと、その場の判断で飛び出すアドリブ、それに対応できる柔軟さと頭の回転の早さ、そして、役者同士、裏方同士、お互いへの信頼。そういったものが、強く感じられるから。そう考えると声優さんたちも本当にすごいよね。体を動かすことなく、声だけで演じてるんだから。これって本当に難しいんだよ。演劇をやったことがあるから、ちょっとだけわかるけど。
ねぇ、みんなの好きは何?好きを隠してない?
僕はね、人生短いからこそ好きは隠したくないし、他の人の好きを知りたいと思う。確かにあまり良くない趣味とかも無いでは無いのだけど。僕は生きることがあまり上手くないから、だからこそ笑顔でいるために好きを大事にしていきたいな。

テーマ:過ぎ去った日々

物語っぽくするのって難しいですね。一人称はこだわりがあるとかではなくて、ただ僕が使いやすいし言いやすいってだけです。私って言いにくいの私だけですかね?

3/8/2024, 11:22:17 AM

現代社会においてお金は必要だ。古代のように物々交換で生活していくことはできないから。でも、お金で買えないものもある。健康にいいものは買えても、命そのものは買えない。お金を払って娯楽をして心を楽しませることはできても、心そのものは買えない。一方的に好きな相手と強引に結婚することも様々な要因によっては出来るかもしれない。でも、相手からの愛は買えない。お金を払って自分をしることはできても、自分そのものは買えない。国にお金があれば戦争ができてしまう。もしかしたら交渉次第では停戦ぐらいはできるのかもしれない。けれど、失われた命は、お金ではどうにもならない。お金があれば、今を楽しくすることはできても、時間は買えない。
こう考えると、お金にできることって思っている以上に少ないのかもしれない。


自分でもよく分からない文章になりました。言いたいのは、
お金がないと困るけど、ありすぎても意味が無いねって感じのこと。だと思う。多分。

テーマ:お金より大事なもの

3/7/2024, 9:58:44 PM

僕は月の明るい夜は嫌いだ。だって、僕の醜い部分まで照らし出されてしまう気がするから。でも、月は好きだ。太陽よりもずっと優しくて包み込むような光だから。夜の街には、たくさんの人の隠したいものが隠れてる。じわじわと、じわじわと、街を侵食していく。特に都会だとそう感じる。街灯と裏路地の暗さがよりはっきりするから。そんな夜の街が、僕は嫌いじゃない。夜の街を歩いていると、僕の醜い部分も肯定されるような、そんな気がするから。
今夜も僕らの街に夜が来る

テーマ:月夜

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