緋鞠

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過去が僕に語り掛けてくる。お前は本当にそのままでいいのか、と。
お前のやりたいことは本当にそれなのか、と。
お前はそこまでの人間なのか、と。
でも僕には分からないのだ。僕がそのままでいいのか、やりたいことがなんなのか、僕がどこまでやれるのか。僕は何一つ分からない。ただただ何一つわからないまま、焦りとともに歩かされている。僕が何者か、何をしたいのか、どこへ向かっているのか。何一つわからないまま。それでも歩けと過去は僕を急かし続ける。
でも、だからこそ僕は好きを大事に抱えていたい。
読書は好きだ。僕を知らない世界に連れていってくれるから。と言っても、自己啓発本だとか、いわゆる論説文みたいなのは好きじゃないけど。
ゲームは好きだ。現実を忘れさせてくれるから。特にRPG系はいいよね。僕も主人公と一緒に冒険してるみたいで。
音楽は好きだ。特に歌うことが好き。僕はちっちゃい頃から音楽が好きなんだ。ピアノも長く習ってたし、中学時代は吹奏楽部だったし。だから、音楽を聴くことで色んなことを知った。学んだことが多すぎて、具体例が出てこないのが悲しいけどね。自分の感情を理解する手段のうちの一つ。
アニメは好きだ。これは読書とも近いんだけど、僕を知らない世界に連れていってくれるからね。実際にキャラクターたちが、動き話し生きている。自分の目の前で繰り広げられる冒険譚。浪漫があっていいよね。僕は大好き。
演劇は好きだ。僕、これでも演劇部経験者なんだよ。まぁ、役者はあんまり上手くないんだけど。裏方が好きだったのもあって、基本的に裏方専門だったし。舞台はなまもの、とか、Show must go on、とか色んな言葉があるけど、本当にその通りだと思う。同じ脚本、同じ役者でもやる度にちょっとずつ違うし、演出が変わればもっと変わる。その上、本番前ってすっごく緊張する。でも、それがすっごく楽しい。あのピリッとした緊張感は何回味わっても新鮮で好き。開演前のブザーが鳴った瞬間とかドキドキとワクワクでたまらないよ。自分の手で劇に音が付いて、彩られていく感覚、とかね。
演劇とか舞台を作る側も楽しくて好きだけど見る側ももちろん好きだ。安定した高いクオリティと、その場の判断で飛び出すアドリブ、それに対応できる柔軟さと頭の回転の早さ、そして、役者同士、裏方同士、お互いへの信頼。そういったものが、強く感じられるから。そう考えると声優さんたちも本当にすごいよね。体を動かすことなく、声だけで演じてるんだから。これって本当に難しいんだよ。演劇をやったことがあるから、ちょっとだけわかるけど。
ねぇ、みんなの好きは何?好きを隠してない?
僕はね、人生短いからこそ好きは隠したくないし、他の人の好きを知りたいと思う。確かにあまり良くない趣味とかも無いでは無いのだけど。僕は生きることがあまり上手くないから、だからこそ笑顔でいるために好きを大事にしていきたいな。

テーマ:過ぎ去った日々

物語っぽくするのって難しいですね。一人称はこだわりがあるとかではなくて、ただ僕が使いやすいし言いやすいってだけです。私って言いにくいの私だけですかね?

3/9/2024, 2:02:11 PM