すみれ

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11/26/2024, 9:55:16 AM

「太陽の下で」
この世界には、晴れをもたらす神と雨をもたらす神が天界に住んでいた。2人の神は、正反対の存在ということもあり、一切話したりはしなかった。

ある日、地上では雨が降っていた。その日1日は雨を降らせる予定だった。雨の神は地上に雨を降らせるだけ、晴れの神はその様子を見たりするだけと、両方とも暇を持て余していた。
2人の神は他にすることもないので、近くをうろついていた。
2人がすれ違ったとき、誤って晴れをもたらす力と雨をもたらす力がぶつかってしまった。それは眩しく光り、2人の神は思わず目をつぶった。
気がつくと、空は澄んで晴れていて、そこには綺麗な虹がかかっていた。2人の神はお互いの顔を見て笑顔を見せた。

これをきっかけに、いままで一切話しかけたりもしなかった正反対の2人の神は毎日笑顔を見せながら話し合うようになった。
2人晴れた空から綺麗にかがやく虹を見ながら。

11/23/2024, 3:10:55 AM

めっちゃ遅れてすみません!!書けていなかった昨日の作品です。
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「はぁ…はぁ…」

寒い。雪山を一歩、また一歩と歩いている私にこれまで感じたことのない寒さが襲う。

君は突然私の前からいなくなった。

あれだけ2人で楽しく笑い合ったのに、あれだけ2人で遊んだのに…
たくさんの思い出だけを残して…

君はスキーが好きだと言っていたよね。君はこの雪山でいつもスキーをしていると言っていた。
だから君はここにいると思ったの。

水も食料も尽きた。もう体力の限界かもしれない。

君は今どこにいるの?もう幽霊になったのなら、その姿で私に会いに来て。私に行き先を教えて。

私は立ち止まって、独り言のように呟いた。

ねぇ…私は…

「どうすればいいの?」


 『どうすればいいの?』 おわり

11/21/2024, 7:52:33 AM

「宝物」
裏切られた。
あの子とは仲がいいと思っていたのに。私はあの子を信じていたのに。
君がくれた言葉は全部嘘だったの?

また1人になった。
あの子が私と話してくれる唯一の "ともだち" だったから。
孤独になった私に、新しく話しかけてくれる子ができた。
「君はずっといっしょにいてくれる?」
きっと寂しげな表情で私は言った。
その子は優しい笑顔でうなずいてくれた。
その子はずっと私の隣にいてくれた。誰よりも私に愛をくれた。
あの子がくれた、愛という名の絶対に忘れない私の『宝物』。

11/19/2024, 8:24:33 AM

「たくさんの想い出」
私は今日夢を見た。気づいたら天国にいて、天使たちが優しい笑顔で迎えてくれた。天使たちは私にプレゼント箱をくれた。プレゼント箱を開けると、いままでの想い出がたくさん詰まっていた。

起きると、もう時計はお昼に近づいていた。休日だったので、別に予定もなかった。私は1人でゆっくりするのが好きなので、午後は家から出ずにゴロゴロしようかな。それともカフェでも行こうかな。なんにせよ、これからもたくさんいい想い出をつくっていきたい。天国に行ったときに、たくさんの想い出に包まれるように。私はあの天使たちの顔を思い出してふと笑いかけるのであった。

11/18/2024, 8:02:44 AM

「冬になったら」
まだ私が小さかったとき、お母さんがとても寒い冬にマフラーを編んでくれた。私の好きな色のきれいな水色で、とっても暖かく、まるでお母さんのぬくもりを肌で感じているようだった。

あのときから何年かたち、私は十八歳を迎えた。私はまだあのとき編んでくれた母のマフラーを毎年大事に使っている。
また今年も冬がやって来る。私はバックに母のマフラーを入れて玄関のドアを開けた。

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