凛世

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10/1/2024, 1:46:40 PM

西の空が朱色に染まり

陽が隠れる間際の僅かな時間

一日の中で一番綺麗な空だと思う

朝日が昇る時間も綺麗だけれど

夜の帳が降りる瞬間がいい

街ではこれからがお楽しみだと

ネオンが灯り昼と変わらぬ光が溢れる

だけど私は

沈む夕陽を眺める生活の方が好ましい







「たそがれ」

10/1/2024, 9:15:36 AM

美味しいものを食べて

自分の好きなことをやって

みんなで話をして笑いあって

時にはやりたくない勉強や仕事をして

それでもそれは将来のためだからと

受け入れてそして自分にご褒美をあげる

そういった日常は繰り返し訪れるけど

もしかしたら突然それは無くなるかもしれない

地震や嵐 戦争や原発事故

不安要素は多々ある中

それでも今ある幸せを信じて未来を望む

だからこそ当たり前の幸せがある

新しい明日を願いつつ

柔らかい布団の中に身体を沈める






「きっと明日も」

9/29/2024, 1:31:18 PM

シーンという音が聞こえてきそうな静けさの中

本のページをめくる音だけが聞こえる

ふと顔を上げると部屋に差し込んできた陽光が

ブレスレットを飾る棚に当てっていた

キラキラと光が反射し

小さなミラーボールのように虹を放っている

石たちのおしゃべりはそれぞれが輝きを放ち

とても賑やかだった

こんな日は紅茶かな と

自分一人だけのお茶を用意するために

台所へと足を向けた






「静寂に包まれた部屋」

9/29/2024, 1:38:34 AM

楽しい時間はすぐに終わる

同じ時間なのに何故なのか

仕事や勉強はものすごく長いのに

大好きな時間だとあっという間

もうちょっとだけってつい思ってしまう

君との別れもそう

少しでも一緒に居たくて

つい手を繋いだり

そういえばさ なんてなんでもない話をしたり

また明日会えるのに寂しくなるんだ

当たり前の幸せが心地よくて

全てを放り出して縋っていたくなる

この幸せが当たり前ではなく

永遠でもないことを知っているからこそ

君には「さよなら」は言いたくないんだ

だから「また明日ね」って言うんだ

約束して絶対君と会うために







「別れ際に」

9/27/2024, 11:21:51 PM

雨が一粒頬を濡らす

急に降ってくる雨に

周りは慌てて傘を出したり

雨宿りできる場所を探し駆け出したり

一瞬で慌ただしくなっている

だけど私はそのまま歩く

空を見上げ神様にお礼を言った

涙を隠してくれてありがとう

この雨が止む頃には

いつもの私に戻れてるだろう







「通り雨」

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